清野菜名、『やすらぎ』撮了で涙 八千草薫さんの形見の着物に大感激

引用元:オリコン

 女優の清野菜名が、1年以上にわたって参加してきたテレビ朝日系帯ドラマ劇場『やすらぎの刻~道』(月~金 後0:30~0:50※BS朝日 月~金 前7:40~8:00) 撮影をやり遂げ、クランクアップした。

【写真】清々しい笑顔も見せた清野菜名

 同ドラマは、倉本聰氏が脚本家人生で初めて通年放送という長丁場に挑んだ作品で、今年4月にスタートして以来、脚本家・菊村栄(石坂浩二)ら“テレビ人”たちが入居する老人ホーム「やすらぎの郷」の人間模様、そして、根来しの(清野/風吹ジュン)・公平(風間俊介/橋爪功)夫妻の一代記を綴る「道」――という2つの世界を絶妙なバランスで描いている。現在、「道」パートは“平成編”に突入し、しの・公平の老夫婦と子世代、孫世代を交えた“家族の物語”が紡がれている。

 そんな「道」パートの“昭和編”で、ヒロイン・しのを演じきった清野が、このほどクランクアップ。スタッフから熱い思いのこもった感謝状が授与されたほか、今年10月、惜しまれつつ世を去った大女優・八千草薫さんの形見を贈られるというサプライズを受け、感激の涙を浮かべた。

 激動の昭和を生き抜くヒロイン・しのを熱演した、清野は“平成編”ではしのの孫娘・しのぶ役で、今後、再び登場する。一昨年放送された『やすらぎの郷』(2017年4月~9月)で主人公の菊村がかつて恋した女優・安西直美と、その孫で栄を翻弄する女子大生・榊原アザミの2役を演じており、“やすらぎシリーズ”では計4役に取り組んだことになる。

 クランクアップ当日の撮影は、橋爪演じる公平の夢の中に、若かりし頃のしのが出現する…という幻想的なシーン。久々に愛着あるしの役に戻っての撮影が、清野にとってシリーズ最後の現場となった。

 監督から「OK!」が出たところで、スタッフが「以上をもちまして清野菜名さん、オールアップです!」と声を張り上げ、セレモニーがスタート。監督から大きな花束が贈られたほか、橋爪から物語の舞台にちなんで山梨・勝沼産のワインが贈呈された。また、番組プロデューサーからは「1年間に及ぶ過酷な撮影を、主演として見事に務めあげました」とのメッセージが綴られたパネル入りの感謝状も贈られ、照れた表情で受け取っていた。