山崎育三郎が評価急上昇 “ダブルでプリンス”と呼ばれる日

 “ミュージカル界のプリンス”山崎育三郎(33)の株が急上昇している。

 4日放送のフジテレビ系の音楽番組「FNS歌謡祭」では人気ミュージカル「オペラ座の怪人」のナンバーを熱唱。怪人に扮し、仮面をつけたその姿には〈ホントにいっくん(山崎の愛称)は、なんでも似合う〉とファンが熱いメッセージを書き込んでいる。

「舞台出演の多い俳優さんではありますが、アクが強すぎないところが映像向きでもあると思っています」と評するのは、年間200本以上の舞台を観賞する演劇・映画ライターの辻則彦氏だ。こう続ける。

「舞台中心だった彼がテレビ視聴者にも認知されたのは、(2015年放送の)連続ドラマ『下町ロケット』の真野役がきっかけだったかと。無精ひげ姿には『あのプリンスが!?』と驚きましたが、培ったイメージが壊れることを恐れずに果敢に挑戦した様子は、柔軟性があるなと思いましたし、『映像もやるんだ』という彼の強い意志を感じましたね」

 来年には熱狂的なファンを持つ東宝ミュージカル「エリザベート」で、黄泉の帝王トート役を演じることが決まっている山崎。また、同年前期放送予定のNHK朝ドラ「エール」にも出演予定で、主人公の幼なじみでのちに歌手となって活躍する佐藤久志役を演じることも発表されている。

「佐藤久志のモデルは、『イヨマンテの夜』のヒット曲で知られる伊藤久男さんだそうです。山崎さんの歌唱力はミュージカル界の中でも折り紙付きですから、低音で朗々と歌い上げる伊藤さんの役は当たり役になる予感がします。来年の山崎さんは“嵐を呼ぶ男”となるかもしれませんよ」(辻則彦氏)

 そんな山崎が、テレビ朝日系の土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ―in the sky―」に、まさかの“隠し玉”として登場。ファンもざわついている。おっさんたちの笑いあり涙ありの熱いラブバトルを描いた同作だが、7日放送の第6話で新たに登場したのは、2カ月前まで外資系のドバイ航空にいたというCA・獅子丸怜二。演じているのが山崎だ。

 ぽんこつだけどモテモテの春田を演じるのは田中圭(35)。春田への愛がどうにも止まらない黒澤機長を演じるのは吉田鋼太郎(60)。同じく春田に片思い中の整備士・四宮を演じるのは戸次重幸(46)。春田が恋するのは副操縦士の成瀬で、演じるのは千葉雄大(30)である。

「このもつれた四角関係の中に“嵐を呼ぶ男”として参入したのが獅子丸。さっそく春田を『はるっぴ』呼びして、ドラマファンの心をがっちりつかんでいます。ネット上にも〈はるっぴ呼びとか、尊い〉〈獅子丸、顔が強い〉と、山崎演じる獅子丸に向けた好意的なコメントが多く見られます」(テレビ誌ライター)

 余人をもって代え難い役と巡り合えれば、さらに知名度も上がることになる。山崎がミュージカルとテレビドラマ、ダブルで“プリンス”と呼ばれる日はそう遠くないのかもしれない。