今週の「いだてん」放送直前のおさらい! 前週の内容と評価をお届けします。
●「いだてん」第44話(11/24放送)のあらすじ1962年アジア大会。開催国インドネシアが台湾とイスラエルの参加を拒んだことが国際問題に発展。ボイコットする国も出る中、田畑(阿部サダヲ)率いる日本選手団は参加を強行、帰国後に猛烈なバッシングを浴びる。
川島(浅野忠信)は田畑の事務総長解任に動く。脳出血で半身まひを患った志ん生(ビートたけし)は高座復帰を目指しリハビリに励む。五りん(神木隆之介)との落語二人会を企画し、それを目標とするのだが──。 (『いだてん』公式サイトより)
●「いだてん」第44話のネット上での評価ネット上での『いだてん』第44話の評価は、「ポジティブ」が 90.6%となりました。『あと4回で終わってしまう……』 といった声が多数ありました。
●第44話最大の盛り上がりポイントは20:40頃事務総長解任後、一人沈む田畑の独白シーン。“命より大事なオリンピック取り上げられて、てめぇが敷いたレールを知らねぇ奴がぁ走んだよ、面白くねぇよ……”と、流れるような江戸弁で、無念の想いを語る光景に多くの視聴者が反応。第44話中、最大の盛り上がりを見せました。
●ぼくたちの失敗第44話のサブタイトルは『ぼくたちの失敗』。この失敗がいつを指し示すのか? それは作中、田畑自身が約30年前の高橋是清を説得して、五輪参加選手の派遣費用6万円の予算を手に入れた時だと気付きます。これに対し、「まーちゃんはブーメランを投げてしまった」や「過去の間違いの大本に気づいたまーちゃん」「スポーツの大切な何かを売り渡した代価」など、人生訓のように噛みしめる人が多数。その時、田畑が高橋是清に語った“金を出して、口も出したらいい”という言葉は、まさに時を超えたブーメランだと言えそうです。
フィクションの主人公であれば、絶体絶命の窮地の際には何かしらの打開策を見出し、回避するものですが……いだてんは史実。神風が吹くことなく、その後、田畑は自分がスポーツと結びつけてしまった政治によって失脚することに。こうした一連の流れを受けて、「主人公がしっかりと泥をかぶる」という点で、いだてんに魅了されていると考察する人の姿や、「まさに大河の王道の敗者の物語」だとする声が。また、30年以上も前の事をしっかりと思い出せる田畑はスゴいという声も一部で見られました。
【先週の「いだてん」】時を超えたブーメラン まーちゃん、事務総長解任……第44話
引用元:ねとらぼ