38歳誕生日で初体験 二階堂亜樹がプロ人生で「初めて切った」ド本命の当たり牌/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
38歳誕生日で初体験 二階堂亜樹がプロ人生で「初めて切った」ド本命の当たり牌/麻雀・Mリーグ

 2019シーズンからはチーム構成「3人ないし4人」さらに「男女混成」が義務付けられたこともあり、女性選手は昨シーズンの5人から10人と倍増した。レギュラーシーズン前半戦では、特に各チームの女性選手の活躍が目立っていた。

 男性中心とされてきたプロ麻雀界の中で、女流プロ界を牽引してきたパイオニアといえば、1999年、当時史上最年少18歳でプロ入りしたEX風林火山の二階堂亜樹(連盟)に他ならない。その姉である二階堂瑠美(連盟)も2000年に20歳でプロ入り。美人姉妹としてもマスコミから注目され続け、その生き様は漫画化、書籍化、さらには映画化までされ、実際、二階堂に憧れてプロ入りした女流プロも多い。
 
 EX風林火山からドラフト1位指名を受け、プロ入りから20年間、今なお第一線で活躍する二階堂は「ギリギリまで踏み込もうと強くいった半荘。毎回そういうふうに打てればいい」と11月15日1回戦で、自らの誕生日を祝うバースデートップを取った試合を振り返った。

 この日に二階堂が先発出場することは、スポンサー企業である株式会社テレビ朝日の社内でパブリックビューイングが開催されることもあり、1カ月前から決まっていた。当日、会場には姉の瑠美も駆けつけ、ファンと共に誕生日と勝利を祝福した。

 二階堂がバースデートップの要因として挙げたのは東4局の親番だった。同卓者だったU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)の仕掛けに対して、自身の最終打牌を切ればテンパイを取り切れるか否かという場面。「自分的にはド本命で切ったことがない牌を大長考して切ったんです」と連荘を目指すべく、逡巡の末、八万を切ったシーンだった。朝倉の当たり牌は二・五万だったので、二階堂の読みはズレているわけではなかった。

 この日は、チームメイトの滝沢和典(連盟)と勝又健志(連盟)から「トップかラスかというぐらいの気持ちで」と背中を押されていた。そのため二階堂は「ここはトップを取るために、連荘しにいかないといけないのか。それともトップを取るためにオリなきゃいけないのか。どっちなんだろう」と考えてしまったという。「今まで切ったことがない牌でも、その時のチーム方針やトータルポイントといったいろんなことも加味して打たなきゃいけない」と個人戦だったら切らない牌、チーム戦だったからこそ切れた牌だったと振り返り「今回のような気持ちで毎半荘向かっていかなきゃいけないんだな」と戦う姿勢を保ち続ける重要性を再認識した。

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