年末年始まで待てない! イッキ見したいネットドラマ厳選4作

 令和元年も早いもので、あと1カ月。年末年始の予定をあれこれ考え始めるこの時期だからこそ、オススメしたいのが、動画配信サービスを活用した「ドラマのイッキ見」だ。

 今年の話題作の中から、シリーズ第2弾の制作が決定し、今のうちに第1シリーズを見ておけば、来年はさらに盛り上がれるドラマをはじめ、1日でイッキ見可能なオススメ4作品をピックアップする。

①全裸監督(Netflix)全8話(39~54分)

 シリーズ第2弾の制作が決定済み。舞台はバブル景気に沸いた1980年代。AV業界に革命を起こした伝説の風雲児「村西とおる」と仲間たちの壮絶な青春を山田孝之(36)主演で描く。全世界配信され、異例の大ヒット。地上波ではお見にかかれないドラマだ。

 何と言っても見どころは、黒木香役の森田望智(23)の体当たり“艶技”。過激なシーンも登場するので、一緒に見る相手にご注意あれ。今や“放送禁止”俳優のピエール瀧(52)もノーカットで出演している。

②ザ・ボーイズ(Amazon プライム・ビデオ)全8話(55~65分)

 こちらもシリーズ第2弾の制作が決定。今年の洋画界を語る上で外せない作品と言えば「アベンジャーズ/エンドゲーム」。このスーパーヒーロー映画の興行収入は、あの「アバター」を抜き、世界歴代1位を記録している。

 そんなスーパーヒーロー映画の集大成とも言える作品と同じ年に配信開始された、スーパーヒーローを題材にしたドラマだ。従来のヒーロー作品と違って、スーパーパワーを持った登場人物は優れた人格者ではなく、パワハラ・セクハラ三昧のクズばかり。そんな“腐れヒーロー”たちに恨みを持つ一般人が、戦いを挑む破天荒なストーリーだ。

 鋭い映画批評で人気のラッパー、ライムスター宇多丸もTBSラジオ「アフター6ジャンクション」にて特集を組むほど、イチ押しの作品だ。

③チェルノブイリ(Amazon プライム・ビデオ)全5話(60~72分)

 1986年、チェルノブイリ原発で起きた「人類史上最悪の事故」を、真実をベースにドラマ化した衝撃作。隠蔽を図る国家、真実を訴える職員、良心の呵責に葛藤しながら真実を追求する主人公など、さまざまな思惑と思いを描いた感情揺さぶる人間ドラマだ。

 原発事故後の影響や、原発内部を再現した圧倒的でリアルな映像は、事故の悲惨さを視聴者に見せつける。特に強烈な放射線を浴びた犠牲者の衝撃的な姿は、地上波での放送は困難だろう。

 来年3月には、門田隆将氏のノンフィクションを原作とした「fukusima50」という日本映画も公開予定だ。同じ原発事故を経験した日本人として、事故とどこまで向き合えるのか。見比べるためにも、オススメしたい。

④チャンネルはそのまま(Netflix)全5話(43~49分)
 
 地方テレビ局を舞台に、謎の「バカ枠」で採用された新人記者の“おバカ”旋風を描いたコメディーだ。佐々木倫子氏の同名漫画が原作で、北海道テレビ放送が制作。視聴者には知られる機会の少ない、テレビ局の編成部や技術部、営業部などの奮闘ぶりも描かれる。

 テレビマンがテレビマンを描いたドラマで、不自然な演出による違和感はない。主演の芳根京子(22)のほか、「TEAM NACS」のメンバー5人も総出演している。

 動画配信サービスは、最大1カ月間の無料体験が可能だ。期間中の解約もできるサービスもあるので、その間に気になる作品をイッキ見しちゃうのも一興。忘年会で疲れ果て、寒さが身に染みる季節。年末年始の喧騒から離れ、暖房のきいた部屋で、ドラマの世界にドップリ漬かるひとときを楽しんでみては、どうでしょう?

(ライター・田丸大志)