バンクシー新作はキリスト生誕を表現 ベツレヘムの分離壁背景に

バンクシー新作はキリスト生誕を表現 ベツレヘムの分離壁背景に

[ベツレヘム 22日 ロイター] – 覆面ストリートアーティスト、バンクシーが、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの現状を舞台にキリスト誕生の瞬間を表現した「ベツレヘムの傷痕(Scar of Bethlehem)」を発表した。

バンクシーの絵が世界に与えるインパクトに迫るドキュメンタリー【動画】

 イスラエルとパレスチナ自治区を隔てるコンクリートの壁を背景に、キリストが眠る飼い葉おけが置かれ、聖母マリアとヨセフがひざまずいている。壁には銃弾による穴があり、キリストの誕生を知らせた「ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)」のように見える。 作品は、バンクシーが2017年に開業に携わり、実際の分離壁のすぐそばにある「ウォールド・オフ・ホテル(壁に囲まれたホテル)」で披露されている。 ホテルのマネジャーは、クリスマスは、キリストの誕生を知らせて人々をベツレヘムに導いた星で知られているが、星の形をした壁の穴はベツレヘムの現状を伝えていると説明した。画像:(2019年 ロイター/Mussa Qawasma)