藤山直美「大人のほんわかロマンス」 昭和のスナック文化を令和に 1月6日放送、テレ東系主演ドラマ「最後のオンナ」

引用元:中日スポーツ
藤山直美「大人のほんわかロマンス」 昭和のスナック文化を令和に 1月6日放送、テレ東系主演ドラマ「最後のオンナ」

 テレビ東京は1月6日、新春ドラマスペシャル「最後のオンナ」(午後8時)を放送する。熟年の男女の出会いから始まるホームコメディーで、スナックのママ役を演じるのは、テレ東ドラマ初主演となる女優の藤山直美(60)。「大人のほんわかとしたロマンスを」と見どころを語った。(栗原淳)

【写真】M-1グランプリ2019決勝進出者会見 藤山直美「大人のほんわかロマンス」 昭和のスナック文化を令和に 1月6日放送、テレ東系主演ドラマ「最後のオンナ」 スナックのママを熱演する藤山直美  令和初の新春に昭和の風情がよみがえる。無口で無表情な老舗米菓子店の社長が、初恋の人に似た女性と出会い、恋心を募らせる。社長は女性が浅草に開くスナック「ビーナス」に入り浸り、気持ちを通わせていく。この「昭和の男」を岸部一徳(72)が演じる。

 「平成の30年が飛んで、昭和の話になってます」。藤山は作風を紹介すると「昔は大阪のミナミにもたくさんスナックがあったな、小さなビルに50軒くらい入ってて」と懐かしんだ。

 「ビーナス」はカウンターとテーブル2つのこぢんまりとした店だが、ママの人柄にひかれ常連客が毎夜「こんばんはー」と訪れ、ママも「あら、いらっしゃい」と迎える。「スナック文化が消えつつありますよね。昔は若い人が集まってご飯を食べたら、ママの付け出しが恋しくなって『次、スナック行こか』となった」。昭和時代の顔の見える人間付き合いがリアルに再現されている。

 大阪を拠点に、喜劇の舞台で第一線で活躍中。本作では深津絵里(46)、岸本加世子(58)、香川照之(54)ら実力派が脇を固め「私は座ってるだけでした」と笑う。喜劇の基本とは人が集まって生まれる芝居だという。「笑いを狙ったらダメ。しっかりと芝居を成立させて物語を作ることが大事」とチームワーク重視の哲学を貫いた。

 笑いあり涙ありのほのぼの人情喜劇。「居眠りして途中で目を覚ましても意味が分かる。それでええんちゃうの」。お正月、家族でこたつに入って楽しめるドラマに仕上がった。