2019年の音楽シーン、ヒットの基準は「1億回再生」 いま聴いておきたいバンドも紹介

引用元:J-WAVE NEWS
2019年の音楽シーン、ヒットの基準は「1億回再生」 いま聴いておきたいバンドも紹介

J-WAVEで放送中の番組『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。12月13日(金)のオンエアでは、音楽ジャーナリストの柴 那典をゲストに迎え、2019年のJ-POPシーンを総括した。

CDが売れない時代のヒットの基準は

2019年の日本の音楽シーンを語る上で重要なのは、サブスクリプションだ。大物アーティストが解禁したり、サブスクでのヒットを背景にスターが誕生したり、“サブスク元年”と言える年だった。

柴:CDの時代は100万枚がヒットの基準でしたよね。その後、CDが売れなくなってヒットを図る尺度が崩壊しましたが、今年は新たな基準が出てきました。
渡部:それはなんですか?
柴:再生回数です。Apple MusicやSpotifyなど、さまざまな音楽ストリーミングサービスの“合計1億回再生”という数字がヒットの基準になりました。
渡部:当時のミリオンに近い感覚ですか?
柴:そうですね。1億回聴かれている曲というのは、「この曲ヒットしたよね」と誰もが思いだせる曲だと思います。

Official髭男dism、King Gnu…2019年のJ-POPを象徴するアーティスト

そんな2019年を象徴する日本のアーティストおよび曲について、柴さんが解説する。

柴:まずはOfficial髭男dism『Pretender』。2019年5月に発売され、史上最速の約半年で1億回再生を突破しました。それまでの史上最速は2018年に発売されたあいみょん『マリーゴールド』。よって、2018年は『マリーゴールド』の年、今年は『Pretender』の年といって過言ではないでしょう。King Gnu『白日』も1億回再生を突破した曲です。今年の初めに放送されたドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌に起用され、ずっと聴かれ続けました。再生回数が伸びたアーティストとして、この2組と比べるとまだ知名度は高くありませんが、Novelbrightという5人組バンドがいます。路上ライブがSNSでバズりました。今の時代らしいロックバンドで、来年は飛躍の年になると思います。

番組では「もっと知られるべき1曲」として、島根県出身のピアノポップバンド・Omoinotake『惑星』をお届けした。「ブラックミュージックをベースにした曲といい、ボーカルのうまさといい、良質なポップソングなんです」と語った。