「この世界の片隅に」片渕須直監督、次作の製作決定!新会社「コントレール」で

引用元:スポーツ報知
「この世界の片隅に」片渕須直監督、次作の製作決定!新会社「コントレール」で

 アニメ映画「この世界の片隅に」の監督と脚本などを手掛けた片渕須直氏(59)が、次回作を製作することが23日、発表された。9月2日に新たに設立したアニメーション制作会社「コントレール」で製作される。

 コントレール(CONTRAIL)とは英語で「飛行機雲」の意味。天色の空に、長く永く筋を引く白雲がイメージされており、「多くの人に、末永く愛されるアニメーション作品を作りたい」と、たくさんの愛情を掛け、手間暇を惜しまぬ作品制作を行っていきたいという思いがこめられている。

 片渕監督は日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品「名探偵ホームズ」に脚本家として参加。「魔女の宅急便」では演出補を務めた。テレビシリーズ「名犬ラッシー」で監督デビュー。「BLACKLAGOON」では監督・シリーズ構成・脚本も務めた。「アリーテ姫」にて長編映画を初監督。以降の監督作として、山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた長編映画「マイマイ新子と千年の魔法」は異例のロングラン上映とアンコール上映を達成した。

 2016年、広島・呉を舞台にした長編映画「この世界の片隅に」が公開されると、幅広い世代からの支持が大きな反響を呼び、日本アカデミー賞「最優秀アニメーション作品賞」、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門「審査員賞」を受賞するなど、国内外にて高い評価を得て数々の賞を獲得。今年12月20日には250もの新作カットを追加したロングバージョン「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」が公開された。

 年明けの1月上旬から、作画、制作などのスタッフを募集していく予定だという。 報知新聞社