「音だけでも聞きたくて」新国立周辺に嵐ファン殺到

引用元:日刊スポーツ

21日、新国立競技場周辺には「ライブ」の音だけでも聞こうと多くの嵐ファンが殺到した。

気温約8度。神宮外苑では寒さに耐えながら耳をすませるファンの姿があった。

この日、新国立競技場ではオープニングイベントが開催され、一連のスケジュールの中で嵐がライブを行った。チケットを手に入れられなかったファンも、「嵐を感じたい」とフェンスにすがりながらライブを楽しんだ。

東海地方から旅行のついでに来たという橋本萌さん(17)は「今日の夜、夜行バスで帰るけど音だけでも聞きたくて来ました。感動して泣いちゃいました」と感極まった。

国民的人気グループの嵐のコンサートチケットは、入手困難だと有名だ。都内在住の三ツ谷羽夏さんは「5月にある嵐のライブに先駆けてきました。音はどんな感じで聞こえてくるのか、周りにはなにがあるのか予行練習です」と公式グッズのトートバックを片手に胸を張った。

ライブ開始時間が発表されていなかったため、多くの嵐ファンがイベント開始の午後6時半に駆けつけた。新国立競技場は、中心部分の屋根がないため、「普段のドームとは比べものにならないほど、音が聞こえる」と踊りながら楽しむファンであふれた。

一方で、音が聞きやすいために、「こんなに寒い中でこれだけの人が集まった。ライブの時には物販とかもあるから、もっと集まって交通の妨げになりそうだ」と心配になるファンもいた。【佐藤勝亮】