賀来賢人 “全力”演技の山本舞香を「現場のヒロイン」と絶賛

引用元:オリコン
賀来賢人 “全力”演技の山本舞香を「現場のヒロイン」と絶賛

 俳優の賀来賢人が19日、都内で開催された自身が主演するMBS/TBSドラマイズム枠の新ドラマ『死にたい夜にかぎって』の第1話先行試写会に登壇。同ドラマのヒロインを演じる山本舞香に「首を絞められるシーンを1日中、撮影した日があって、大変でしたね。翌日使いものにならなかった」と撮影中のエピソードを明かしつつ、山本の「全部全力」で臨む姿勢や、「現場のヒロイン」ぶりを絶賛した。

 同ドラマは、WEBサイト「日刊SPA!」で連載されている、爪切男(つめ・きりお)氏の実体験にもとづくエッセイを、「恋愛エピソード」を中心に再構築した同名小説(扶桑社)が原作。この日のイベントには、原作者の爪氏、村尾嘉昭監督、脚本を手がけた加藤拓也氏、エンディング主題歌を書き下ろして歌うBiSHのアイナ・ジ・エンドも登壇した。

 幼くして母に捨てられた男、小野浩史(賀来)は、「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」と、憧れのクラスメイトにそう指摘されて以来、うまく笑えなくなった。そんな浩史が、人生で一番愛した女性が橋本アスカ(山本)。彼女と過ごした6年間を中心に、過激な女性たちに振り回された、ろくでもない半生を描く。

 山本が演じるアスカは強烈なキャラで、変態に唾を売って生計を立てていたり、浩史と同棲するようになってから、うつ病や不安障害を患い、“浩史の首を絞める”という行為を繰り返すようになる。

 賀来は「舞香ちゃんとは、2回目の共演。舞香ちゃんはこの作品にすべてをかけていて、ここまで演じたいと思った役ははじめてなんですって。死にもの狂いで集中して現場に臨んでいる」と、現場での山本の様子を紹介したた。「首を絞めるシーンの後に、明るい笑顔を見せるシーンを撮って、さらに首を絞めた後に泣くシーンを撮って…。情緒がメチャクチャな1日を何日も過ごしているんです。それでも毎回、全力投球」。

 全力でぶつかってくる山本に応えようと、賀来も「同じシチュエーションのシーンは一気に撮ることがあって、一日中、首を絞められるシーンを撮った日があったんです。舞香ちゃんがまたすごい集中力だったので、僕も全部本気で絞めてくれ、って言ったら、即答で『はい』って。ぜんぶ全力できました。本当に大変でしたね」と体を張った。

 賀来の話を横で聞いていた原作者の爪氏は「自分の書いた本でいろんな人が苦しんでいる。1話の高校生の浩史を演じた青木(柚)くんも、(ある行為のせいで)頬が腫れ上がっていて。全部、俺のせいで、申し訳ない気持ちでいっぱい」と、謝っていた。

とはいえ、爪氏の実体験がもとになっており、中には小説に書いた以上にハードな経験もしている。賀来は「爪さんは僕らが想像しえない経験をされているので、演じていて普通のドラマや映画をやっているのとは違う感じ。どんなに激しい体験しても『まぁ、いいか』で乗り切る人がいるんだ、という驚きがあった」と話し、「共感というのとは違うかもしれないんですが、どんな人が観ても、受け取れて、笑えて、泣けて、何の情報がなくて観ても楽しめると思いますし、現場の手応えも肌感覚でわかるんですけど、みんなの熱量を感じるので、多くの方に観ていただきたい。録画でも(見逃し配信の)TVerでもいいから観てね」とアピールしていた。

■放送情報
MBS:2月23日スタート、毎週日曜 深0:50~
TBS:2月25日スタート、毎週火曜 深1:28~