樹木希林の2時間特番をクリスマスイブに放送 東海テレビが内田也哉子と素顔に迫る

引用元:中日スポーツ
樹木希林の2時間特番をクリスマスイブに放送 東海テレビが内田也哉子と素顔に迫る

 昨年75歳で亡くなった女優をしのぶ2時間特番「樹木希林の天国からコンニチワ」を東海テレビが24日午後7時から放送する。

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 亡くなるまでの6年間、希林さんは同局の番組に15回出演しており、娘の内田也哉子さんがそのVTRを振り返り、伊勢、長野など母が出掛けたロケ地をたどる。

 まず、自宅取材で希林ブームの秘密が明かされる。今年、残した言葉をつづった「一切なりゆき」(文春新書)がベストセラーになったが、本人も出版の意思はなかった。ところが生前、自宅の留守電の「2次使用はOKです」と関係者あてにメッセージを残しており、了解せざるを得なかったという。

 希林さんの番組すべてに関わってきた阿武野勝彦プロデューサーによると、密着取材ではスタッフが叱られたこともあったそうだ。その理由が服装だったり、「おじぎが深すぎる」だったり。それだけ希林さんが心を許したということだろう。未公開映像も含めて再編集した画面からは素顔が浮かび上がってくる。

 モノを持たないことで有名な希林さん。伊勢ロケでは、ハッピを贈ろうとする、うどん店のおかみさんの申し出を断る場面が出てくる。也哉子さんがこの店を訪れ、失礼をわびる。ここでは希林さんの考え方が浮き彫りになる。

 番組はナゾも提起する。自宅には、わざわざ作ってもらった仏画の複製画がある。モノにこだわらなかった希林さんがなぜ。また、収録の合間に口ずさんでいた歌はなに。也哉子さんと一緒に考えていく。

 湿っぽさもなく、タイトルどおり、希林さんが生きているような構成になっている。ナレーターは番組で対談したスタジオジブリの鈴木敏夫代表が担当した。ゴールデンタイムだが、東海地区のみの放送となる。