霜降り・粗品、月9『絶対零度』で俳優デビュー「お笑いとは別物」

霜降り・粗品、月9『絶対零度』で俳優デビュー「お笑いとは別物」

 お笑いコンビ、霜降り明星の粗品(26)が来年1月6日スタートのフジテレビ系「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜後9・0)で俳優デビューすることが19日、分かった。演技初挑戦にしてドラマ看板枠のフジ月9キャストに大抜てきされ、野心家の新人キャリア刑事役に挑戦。主演俳優、沢村一樹(52)らに囲まれて熱演する粗品は「お笑いと別物。兜の緒を締めて失礼のないようにしたい」と気を引き締めた。

 群雄割拠のお笑い第七世代のトップを走る粗品が、俳優業に進出する。

 同作は沢村主演の人気シリーズの続編で、犯罪を未然に阻止する「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)の活躍を描く。粗品が演じるのは、花形の警視庁捜査一課で研修中の新人キャリア刑事・門田駿(しゅん)。エリートで上昇志向と野心が強く、ミハンに配属された同期らを見下している。

 俳優デビューは想定外だったようで、「めちゃくちゃうれしかった。母親がドラマや映画にも出てほしいと言っていたので、何より喜んでくれていると思います」。今月7日、沢村、先輩役のマギー(47)と一緒に主人公がある理由で取り調べを受けるシーンを演じ、クランクインした。

 刑事役のスーツ姿の粗品は、クールな表情で熱演。「お笑いとは別物。漫才ではドスの利いた関西弁で短い単語しか言っていないので、標準語に戸惑っています」と新人俳優の感想をもらし、「ぱっと出てきて勢いで役をもらえただけ。浪速のチンピラ芸人に優しく接してくださり、温かく迎えていただきました」と沢村らに感謝した。

 粗品は昨年のM-1グランプリ、今年のR-1ぐらんぷりとお笑い界で唯一、両大会を制覇。制作側は「漫才を見て芝居ができる表現力を感じていた。物語の中盤以降、重要なポジションになる役」とポテンシャルの高さに期待を寄せる。

 粗品のルックスは「スプーンに映った小栗旬」とも呼ばれ、役名はくしくも「しゅん」だ。「小栗旬さんを使ったらええやんとならないように“スプーンなしの粗品”として頑張ります」とユーモアを交えて小栗に尊敬の思いを込め、「僕のことを知っている方には『粗品、演技が下手やな』と笑ってもらえたら」と謙虚に誓った。