恐怖を感じるからこそやりがいがある仕事:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のJ・J・エイブラムス監督にインタビュー!

恐怖を感じるからこそやりがいがある仕事:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のJ・J・エイブラムス監督にインタビュー!

サーガを終わらせる大役を担う。

スカイウォーカーの物語の最終章となる映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。今回はそのプロモーションのために来日した監督、プロデューサー、そして出演俳優たちにインタビューをしてまいりました!

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前回はジョン・ボイエガ&オスカー・アイザックにインタビューしましたが、今度は『フォースの覚醒』に引き受き監督の座に帰還を果たしたJ・J・エイブラムス監督にインタビューをさせていただきました!

なぜ監督を再び引き受けることにしたのか、そして今作で導入された新たな技術について伺ってまいりました!

ちなみに、このインタビューは公開前に行なわれたものでネタバレのないインタビューとなっていますが、気になる方はお気をつけください。

── 当初内定していたコリン・トレヴォロウ監督が撮影前に降板する中で今回引き受けることになりましたが、その決断を下した理由はなんですか?

J・J・エイブラムス(以下、エイブラムス):ぎりぎりまで引き受けないつもりでいました。『フォースの覚醒』も上手く行ったし、そこでやめとくほうが賢いですよね(笑)。

ただ、キャスリーン・ケネディとストーリーの終わらせ方を話していく中で考え直して、妻にも「ここで断ったら絶対後悔する」と言われたんです。やっぱり、他の人の仕事を批判する方が簡単ですが、(終わりを任されるという重圧に)恐怖を感じるからこそやりがいがある仕事だとだと思うのです。

私のキャリアの中で最大の挑戦だからこそ、最終的には引き受けることにしました。

── 『フォースの覚醒』も大好きなので、引き受けてくれて嬉しかったです!

エイブラムス:ありがとう。まぁまず映画を観てみてから、(本当に嬉しかったかどうか)教えてほしいな(笑)。

── 今作で新たに導入されたものや技術はありますか?

エイブラムス:今回特に大きいのはCGではないVFXの進化ですね。基本となっているものは古くからあるものなのですが、例えば今回は『フォースの覚醒』よりも多くのパペットを使っています。そこには小型化が進んだサーボなど、5~6年前の撮影時にはなかった新たなテクノロジーが使われています。

そのおかげもあって、今までの映画では完全にCGだったキャラクターのマズ・カナタをセットで撮影することができました。

また、今回は撮影用のライトセーバーがより明るくなって、さらに軽くなったので見た目も動きもよりカッコよく見せられるようになりました。小さな変化ではありますが、一日中振り回して演技しなきゃいけない役者たちにとっては大事なのです。

── どれだけ軽くなったのですか?

エイブラムス:8時間の撮影の後、「軽い」と言えるほどのものにはなっていません(笑) 。でも、デイジー(・リドリー。レイ役)やアダム(・ドライバー。カイロ・レン役)はかなり喜んでいましたね。

他にもILM(ルーカス・フィルム傘下のVFX会社)のテクノロジーは進化を遂げていて、水や雪のシミュレーターなどの主にソフト面のものですが、『フォースの覚醒』の時よりも進化したものが使われています。本当に素晴らしいので、皆さんに見てもらうのが楽しみですよ。

また、他の記者から『フォースの覚醒』で一回離れ『最後のジェダイ』は他の監督が撮ったこと得られたものはあったかという質問には、しっかりと休みが取れたという利点に加えて「最終的には、自分が全てやっていたら思いつかなかった展開になった」と答え、ライアン・ジョンソン監督が作り出した驚きに満ちた作品である『最後のジェダイ』を讃えていました。

とにかく話が上手いだけじゃなくって、サービス精神旺盛でそれぞれの質問にたっぷり語ってくれるJ・J・エイブラムス監督。実は前回の『フォースの覚醒』の時は自身の映画製作会社「バッド・ロボット」のロゴ入りの帽子を記者全員にプレゼントしてくれましたが、今回はミニチュアアートをくれました!寛大!

そんなJ・J・エイブラムス監督が全銀河のスター・ウォーズファンに贈る作品はどんな仕上がりになっているのか。どうやって終わらせるのか。本当に楽しみですね……!

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日(金)日米同時公開。

Source: 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公式サイト 傭兵ペンギン