高畑充希「同期のサクラ」最終話最高更新13・7%

引用元:日刊スポーツ
高畑充希「同期のサクラ」最終話最高更新13・7%

高畑充希(27)主演の日本テレビ系連続ドラマ「同期のサクラ」(水曜午後10時)の18日放送の最終回の視聴率が13・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。前回の10・3%から3・4ポイント上昇し、最高視聴率を記録する有終の美を飾った。

初回から8・1%、9・5%、9・3%、11・5%、11・8%、11・7%、12・2%、10・8%、10・3%だった。

高畑演じるサクラこと北野桜が、大手ゼネコン花村建設に入社し、故郷の離島に橋を架ける夢に向かっていくストーリー。周囲に忖度(そんたく)せずマイペースなサクラと同期入社の月村百合を橋本愛、木島葵を新田真剣佑、清水菊夫を竜星涼、土井蓮太郎を岡山天音が演じる。人事部の火野すみれを相武紗季、人事部長の黒川森雄を椎名桔平が演じる。物語は09年から1話1年、全10話で10年分が描かれた。脚本の遊川和彦氏をはじめ、スタッフは同じ高畑主演で平均視聴率11・47%、最高視聴率14・0%を記録した同局の17年7月期の連続ドラマ「過保護のカホコ」チームが制作している。

最終回で、満開の桜の下にサクラの同期4人が集まっていた。花村建設の新入社員として出会ってから11年。今はバラバラの道を歩む同期たちは「まさか、最後にあんなことになるとは」と、サクラの激動の人生を振り返っていた。

その1カ月前、建設会社の面接に落ち続けていたサクラは、花村建設の副社長となった黒川から「俺の下で働かないか?」と誘われ古巣への復帰を果たしていた。問題ばかり起こしていた自分が再雇用されたことを疑問に感じていたサクラに、会社の未来に危機感を抱いていた黒川は、新しい発想と熱い情熱を持って上に逆らってもチャレンジする人材が必要なのだと話した。

そして、新規プロジェクトのリーダーにサクラを任命する。やりがいを感じて目を輝かせるサクラ。黒川は今までのサクラの失敗の原因は頑固で融通が効かないことではなく、「力がないからだ」と教える。

新しく着工する橋の重役会議に黒川と共に出席したサクラは、橋のデザインと安全面に関する忖度(そんたく)なしの意見を述べて早速重役たちの不信感を買う。しかし、副社長の黒川がサクラの意見に同調した途端、風向きが変わり、力を持っていれば今までむげにされて来た正しい意見がきちんと通せることをサクラは目の当たりにする。さらに黒川が組織の問題点を指摘し、自分が自分らしくあるためには力を持つしかない、と冷静さと情熱を持つ黒川に次第に感化されていく。

同じプロジェクトチームに参加する葵はそんなサクラをどこか不安そうに見守っていた。葵はひょうひょうとした黒川のつかみどころのなさを信頼しきれないでいた。一方、サクラは新規事業と育児に追い詰められている百合の話に耳を貸さず仕事に戻ってしまったり、NPO団体の代表となり悩みを抱える菊夫からネット電話を受けても、皆忙しいという理由で聞き流してしまう。さらに、就活中の蓮太郎からの悩み相談よりも黒川からの着信を優先してしまう。

これまで、忖度(そんたく)しない言動の度に、組織との軋轢(あつれき)を生んでいたサクラは、初めて仕事で高揚感を感じる。そんなサクラに、同期たちは、「あなたは、変わった。仲間なんてもう必要ないの?」と苦言を呈されるが、反論できない。

サクラは黒川を信頼しつつ、仲間からの助言を受けて揺れる。社長になった黒川は大量に社員をリストラをすることを決める。そのリストにはすみれもはいっていることがわかる。サクラは社長がサクラの提出した資料をもとにリストラを敢行することを知り、自主退社すると黒川に宣言する。

黒川に「力を持て」と言われ、サクラは会社を休んで家にこもり、同期たち仲間の力を借りて未来に残したい建物の計画書を作る。数日後、黒川に会い、退職届を提出し、未来に残したい建物の計画も渡す。サクラは「私の力は仲間です」と力強く宣言する。

退職したサクラは再び、転職活動を始めるが、以前就職活動していた際に内定をもらった企業の社長にばったり会って、転職先を見つける。

5人同期が集まってそれぞれ「私には夢があります…」と夢を語る。最後に写真を撮り「じゃあまたいつか」とそれぞれの道に進む。