シャーリーズ・セロン、母が父を殺した夜を改めて語る

引用元:ELLE ONLINE
シャーリーズ・セロン、母が父を殺した夜を改めて語る

事件が起きたのはシャーリーズ・セロンが15歳のとき。彼女はこれまでもこの経験について隠さずに話してきたけれど改めて今週、ラジオ番組のインタビューで語った。「父は激しく酔っ払って、家に銃を持って入ってきたときにはちゃんと歩くこともできない状態だった」とシャーリーズ。「母と私は私の寝室に入り、ドアを体で押し留め父が入ってこれないようにしていた」。

ドアを無理やり開けようとしていた父は、シャーリーズと母がドアに寄り掛かっていることがわかると「ドアに向かって3発、銃を撃った」「私たちに銃弾は当たらなかった。奇跡よね」。父が自分たちを殺そうとしていると察知した母は、自分とシャーリーズの身を守るため父を射殺した。正当防衛が認められ、母は罪に問われなかった。


シャーリーズ・セロン、母が父を殺した夜を改めて語る


ゲルダ・マリッツ(Gerda Maritz)、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)GETTY IMAGES

シャーリーズは「家庭内で起こるこのような暴力を私は多くの人に知ってほしいと思っている。この事件について話すのを私は恥ずかしいとは思わない。こういう事柄をもっと話すことで、同じような経験をしている人が暴力を受けているのは自分たちだけではないと知ることができるから。私にとってこのストーリーは、依存症の人のそばで育つことがどういうことか、それが人にどういう影響を及ぼすかを伝えるものなの」。

「アルコール依存症だった父しか知らない」というシャーリーズ。「まったく希望のない状態だった。私の家族はその中にはまり込んでいた。依存症の人と暮らすことは日々が予測できない状況なの。それはある夜に起きたある1つの事件以上に、あなたの中に埋め込まれ、残りの人生そこに居座り続ける」。


シャーリーズ・セロン、母が父を殺した夜を改めて語る


ゲルダ・マリッツ(Gerda Maritz)、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)GETTY IMAGES

センセーショナルに語られがちな殺人事件ではあるけれど、それを率直に明かすことで家庭内暴力や依存症の問題を共有していきたいというシャーリーズ。彼女の告白は改めて多くの人に勇気を与えるきっかけになりそう。