首都直下地震ドラマにNHK放送総局長「フィクション」強調

首都直下地震ドラマにNHK放送総局長「フィクション」強調

 NHKが今月2日から4夜連続で放送したドラマ「パラレル東京」に対して、ネット上でさまざまの意見が出ていることについて、同局の木田幸紀放送総局長は18日の定例会見で、「フィクションとしてつくってますので。設定は架空の放送局」と、あくまでも物語であることを強調した。

 「体感 首都直下地震ウイーク」の一環で放送し、ドラマの舞台はテレビ局のニュースセンター。取材に出た報道番組のメインキャスターが震災に巻き込まれて行方不明になったため、サブキャスター(小芝風花)が編集責任者(高橋克典)に「自分を使ってほしい」と志願。未曽有の被害を必死に伝える中、次々と「想定外」のできごとが襲いかかる。視聴者の中にはNHKと重ねて見た人も多かったようで、ネット上では「NHK自虐?」などの意見も見られた。

 木田放送総局長は、「放送局が放送局のことを(ドラマ化して)やるので『え~こういうことはしないよな』ということは、もちろんありますけども」と前置きしつつ、「架空のドラマとして成り立つように脚本はつくられていた」と説明。

 「ハラハラ、ドキドキするドラマだったのでリアルすぎるんじゃないかとも言われましたけども、あの作り方が良かったんじゃないかと思います」と振り返り、「タイムシフトとかを入れるとかなりの方に見ていただいた。大きな成果をあげることができた」と感想を述べた。