朝倉康心、ゴール寸前差し切りV チーム連勝で5位浮上/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
朝倉康心、ゴール寸前差し切りV チーム連勝で5位浮上/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・12月17日の2回戦で、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が個人3勝目、チーム14勝目を挙げた。

【映像】見事な差し切り勝ちを見せた朝倉康心(2回戦)

 朝倉は、この日の1回戦でチームのキャプテン・小林剛(麻将連合)が連敗を止めたことで「船長一生ついていきます!」と勢いに乗って対局に臨んでいた。

 対局者は起家からセガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、朝倉、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)。

 東1局、七対子・ドラ2で6400点をアガった以降は、我慢の展開が続いた。朝倉にチャンスが訪れたのは南2局。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・赤・ドラで1万2000点を加点すると、南3局でも得意の仕掛けを駆使し、待ち牌がわかりにくくなるよう手順にも工夫を凝らしながら東・南・中・チャンタで1万2000点と連続加点に成功してトップ目に立った。

 しかし南4局で佐々木に再逆転を許し、3400点差で迎えた南4局1本場。単独トップを狙いながらも、勝又の仕掛けもケアしなければ状況下。6巡目に勝又の切った5索をチーし「タンヤオ・三色かタンヤオ・ドラをツモると同点トップ。赤牌を使えて点数が上がれば単独トップ。流局した時に寿人さんがノーテンにしづらい状況もあり、直撃も取れるかもしれない」という駆け引きに出た。結果、和久津のカンでドラが1枚乗り、タンヤオ・三色・ドラで3900点という単独トップとなる理想のフィニッシュで差し切り勝ち。ファンからは「見事な手順」「朝倉うまい」とコメントも沸いた。

 勝利者インタビューでは「かなり後がないと思っていたので、(連勝で)ようやく一息つけた」と安堵。「こうやって打点が低くても結構トップが取れたりするので、これからも頑張って鳴いていっぱいアガろうと思います」と笑顔で宣言した。

 この日の前日はU-NEXT主催の焼肉壮行会を開催してもらっていた。「采配でも精神面でも支えになれるよう全力でサポートしていきたい」とU-NEXT Piratesの木下尚監督は「気持ちの面でブレることなく選手の皆さんにやっていってほしい」という思いがあったからだ。

 朝倉も初戦トップの小林同様、期待に応えてチームは連勝。この日は2人で+127.9ポイントを積み上げ、チームを▲5.3の5位に浮上させた。

 「シーズン終了時に優勝という可能性を一番高くするために、少しでも得な方を選ぶ。トップだけを見る麻雀ではなく、全体のバランスで得をしようと4人全員がやっています。そういうチームが1チームあってもいいのかな」と栄光を見据え、朝倉の選択は続いていく。【福山純生(雀聖アワー)】