退院の池江選手、2024年パリ五輪でメダル目指す 公式サイトで治療経過も説明【手書き書面全文】

引用元:オリコン
退院の池江選手、2024年パリ五輪でメダル目指す 公式サイトで治療経過も説明【手書き書面全文】

 白血病で入院していた競泳の池江璃花子選手(19)が17日、自身のツイッターとインスタグラムを更新し、退院したことを報告。あわせて、公式サイトでは治療の経過についても伝えている。

【写真】退院を報告した池江璃花子選手の直筆メッセージ

 サイトでは「2月に病気療養を発表してから多くの皆さまより温かい励ましのメッセージをお寄せ頂き厚くお礼申し上げます」と伝えるとともに、退院を報告。「急な入院によりご迷惑をおかけした関係者の皆さまにも改めまして深くお詫び申し上げますとともにこの入院期間中にご尽力いただきました病院関係者の皆さまはじめ、ご支援くださいましたすべての方々に心より御礼申し上げます」と感謝の言葉を記した。

 2月の緊急入院後の検査結果により急性リンパ性白血病と診断された池江選手。治療については「化学療法による治療を行いましたが、治療期間中に合併症を併発したため化学療法の継続が困難となり造血幹細胞移植を行いました」と説明し「その後、寛解状態を維持し体調も安定したため退院することができました」と現状を伝えた。

 今後も通院による治療を継続し、競技活動は医師とも相談しながら、当面は陸上でのトレーニングを中心とした体力づくりを所属先のトレーニングコーチとともにスタートしていくという。

 なお、病気療養前まで担当コーチによる個別指導体制で練習をしていたが、担当コーチがルネサンスを退職したことから「池江とのコーチ契約は解消に至っております。池江のプールでの練習復帰時期は未定ですが、復帰後はルネサンスの所属コーチによる指導を受ける予定です」と報告した。

 池江選手も同日、自身のSNSを通じて退院を報告。「ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました」と入院中を振り返り、今後の目標には「2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います」と掲げ「これからも応援よろしくお願いします」とメッセージしている。

■手書き書面 以下、全文

2月から入院生活をし、約10ヶ月の月日が経ちこの度退院することができました。
つらくて長い日々でしたが、皆さまからの励ましのメッセージを見て、
早く戻りたいと強く思う事ができました。応援してくださった方々や、関係者の方々、そして家族には感謝の気持ちでいっぱいです。

入院中、抗がん剤治療で吐き気が強いときや倦怠感もありましたが、そんな時はとにかく「大丈夫、大丈夫、いつか終わる」と自分を励まし続けました。
オリンピックを目前に控えたいてたなか、突然大好きなプールを離れ、失ったものが多いのではと思った方もいらっしゃると思いますが、私は病気になったからこそ分かること、考えさせられること学んだことが本当にたくさんありました。ネガティブ思考になる時もありましたが、まずは自分の気持ちをしっかり持たないといけないんだと思い治療に励みました。

今後の競技生活については医師と相談しながら、水中トレーニングが可能になり次第開始します。それまでは基礎体力をつけながら陸上トレーニングをしていく予定です。オリンピックについてですが、2024年のパリ五輪出場、メダル獲得という目標で頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

2019.12.17 池江璃花子