平山笑美がファーストアルバム「PIRAMIRiSE」をリリース！　「さまざまなジャンルの曲が集まった、平山笑美のフルコースのような1枚になりました」【インタビュー後編】

　声優・平山笑美のファーストアルバム「PIRAMIRiSE」が発売中。今回のアルバムに込められている思いを平山笑美へ直撃インタビューした記事が、アニメディア2020年1月号に掲載されている。「超！アニメディア」では、本誌に入らなかった部分を含めたロング版を紹介。今回は後編をお届けする。

●運命的な出会いで決まったアルバムタイトル

――ジャケットやビジュアルイメージは、幻想的な雰囲気ですね。

　クラウドファンディング限定の光を手にしている写真は、「大切にしてきた自分の歌声を解き放つことを予感させる、飛躍前の静けさ、あたたかさ」を表現しました。一般流通されているほうが「未来を求めて手を伸ばし、何かをつかもうとする姿」のイメージです。今回はいろいろな曲が入っているので、ジャケットでテーマを表現するのではなく、別の世界にいるような抽象的な感じにしたいということで、こんなビジュアルにしていただきました。

――実際に完成してみて、感慨もひとしおですか。

　はい！　クラウドファンディングが動き出してからは、写真を撮ってくださる方や、スタジオの方、メイクさんなど、すごくいろんな方に協力をしていただけました。衣装もカメラマンさんが一緒に探してくださったんです。それを自分でも見てきたからこそ、制作のすべてに重みを感じるんですね。皆さんが私のために身を投げ出してくださったので、すごいものができあがっちゃったなという気持ちでした。

――タイトルの「PIRAMIRiSE」はどのように決まったのでしょうか？

　スタッフの皆さんといろいろ相談をして、案を出し合って、なかなかいいものが出なかったんです。それがある日、いきなり「RISE」という単語をひらめいて。最初は「ピラライズ」で提案をしたら、別の単語と混同されそうだからと「ピラミライズ」という案が出まして。私の愛称である「ぴらみ」と「RISE」、そして「未来図」というワードも入る。しかも、この候補が41番目だったんです。41ってエンジェルナンバーといって天使が祝福をしてくれている数字なんだと、その道に詳しいスタッフが教えてくれて、じゃあこれしかないだろうと決まりました。「i」がひとつだけ小文字なのはデザイン的な意味もありますし、ろうそくに火をともしたようにも見えるということで、その形にさせていただきました。

――そんなアルバムが、一般発売されました。

　いろんな方と魂を込めて作り、さまざまなジャンルの曲が集まった、平山笑美のフルコースのような1枚になりました。とにかくいろいろな種類の楽曲があるので、きっと1曲は気に入っていただけると思いますし、新しい曲との出会いも楽しんでいただけるのではないかと思っています。今回のアルバムは、皆さんからいただいたチャンスでできたものだと捉えていますので、このチャンスを無駄にしないように頑張っていきます。これからも応援していただけたらうれしいです。

――今後のアーティストとしての目標は？

　クラウドファンディングでご支援いただいた方に向けてライブをさせていただくのですが、東京だけだと来られないという方もいらっしゃるので、いつかはツアーをやってみたいなと思っています。それから、いつか自分が出演している作品の主題歌も歌ってみたいですね。ジャンル的にはR&Bやミュージカルなど、今回のアルバムには入らなかったジャンルのものにも挑戦してみたい。そして、次が見えるライブ、また来たいと思ってもらえるライブに挑戦していけたらと思っています。

PROFILE
【ひらやま・えみ】9月24日生まれ。東京都出身。フリー。これまで声優として、ゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ！』シリーズ 北上麗花役、劇場アニメ『ダヤンとジタン』ジタン役などを担当。本CDが個人名義としては初のアルバムとなる。

リリース情報
「PIRAMIRiSE」
SuperSweepより発売中
価格：3，455円（税別）

　声優・アーティストとして活動中の平山笑美のファーストアルバム。もともとはクラウドファンディングで制作されたが、終了後、多数のファンの声に応え、一般発売が決定。声優の小岩井ことりが作詞を担当した「Dead or ふたりきり♪」や、いとうかなこが作詞を手がけた「JUMP!」など、平山の多様な歌声を楽しめる全12曲収録。

野下奈生（アイプランニング）