人呼んで、“着まわしのプリンセス”。コンサバの優等生、キャサリン妃のイメージ戦略

引用元:ELLE ONLINE
人呼んで、“着まわしのプリンセス”。コンサバの優等生、キャサリン妃のイメージ戦略

英国ロイヤルズの着こなしには常に世界中から注目が集まる。古くからのしきたりやマナーなど、たくさんの決まりごとがある「ロイヤルスタイル」だが、その中で最大限に自分らしさをアピールして楽しむ姿に憧れを抱く。

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ときには既存のルールを打ち崩すことで意思を表す姿に勇気をもらう。仕事と子育てに奮闘し、葛藤や悩みを抱えながらも毎日を懸命に生きる一人の女性としての姿が垣間見える、「お仕事服」やカジュアルなデニムスタイルに共感する。憧れの「衣」と共感の「衣」、どちらも魅力的だ。「英国ロイヤルズ」がファッションを通じて見せる、生き方や意志、今の気分、遊び心を読み解いてみたい。


人呼んで、“着まわしのプリンセス”。コンサバの優等生、キャサリン妃のイメージ戦略


2018年11月、TV局のBBCを訪問した際は、黒のヒールパンプスに合わせてシンプルに。前出の2014年のときよりもぐっとエレガントな印象に。GETTY IMAGES

ロイヤルズの中でも圧倒的人気を誇る、キャサリン妃。ダイアナ亡き後の王室人気を大きく回復させた立役者だ。三人の子供を育てながら、公務にも積極的に取り組む良妻賢母の代表のようなイメージ。「女性として、母として、妻としてこうであるべき!」と頑張る(頑張ってしまう?)コンサバ思考の女性に人気が高い傾向にある。

キャサリン妃がファッションを通じて見せる「自分らしさ」とは、堅実的なファッション観念の持ち主であるということ。「私はプリンセスですが、決して特別ではありません。あなたと同じです」と世の女性が共感できたり、「自分事」化できて身近に感じてもらうことを大切にしている。連発されるアピールポイントは、繰り返し着る“着まわしファッション”にあり。


人呼んで、“着まわしのプリンセス”。コンサバの優等生、キャサリン妃のイメージ戦略


「アレキサンダー・マックイーン」の花柄ドレスはゴージャスなだけに、既視感がありすぎると思ったら、すかさずお直し。2017年2月、英国アカデミー賞の受賞式に出席した際は、オフショルダーだったが…… GETTY IMAGES

プリンセスだって、着まわします

1度着たら2度とその服には袖を通さない。そんな考えは過去のものとばかりに、公務時のスーツも、イブニングドレスも、カジュアルなサンダルも、何度も身につけて公の場に出る。


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今年の3月にザ・ポートレイト・ガラのパーティでは、愛らしいキャップスリーブに変化! ヘアもクラシカルなまとめ髪から、カジュアルなダウンスタイルへと劇的に変えている。変わらないのは、華奢なウエストと笑顔でしょうか……。GETTY IMAGES

小物やヘアメイクを意識的にチェンジすれば、既視感が否めない華やかな服もいくらでも使えますと、多様に着まわしている。そんな姿を見て「これ、私だ」と共感する女性が世界中に溢れ、同性からの支持率は高まるばかり。そこはかとなく漂う、優等生感。人呼んで、「庶民派、着まわしのプリンセス」。