映画『シン・ウルトラマン』主演の斎藤工「壁ドンとかしてきた人間なのに…」

引用元:TOKYO HEADLINE WEB
映画『シン・ウルトラマン』主演の斎藤工「壁ドンとかしてきた人間なのに…」

 円谷プロダクション史上最大のイベント『TSUBURAYA CONVENTION 2019』のオープニングセレモニーが12月14日、イベントのメイン会場となる東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで開催された。

 イベントの最後に2021年に公開予定の映画『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣監督と主人公のウルトラマンになる男を演じる斎藤工が登壇し、トークセッションが行われた。

 樋口監督は「昭和40年生まれで、物心がついたときに再放送でウルトラマンをずっと見ていた。再放送は週1ではなく毎日やる。ものすごい密度で浴びるように見ていた。親が厳しくて小学校に入るときに怪獣の人形を捨てられてしまった。それが自分の心に大きな穴をあけてしまい、それを埋めるために今がある。ウルトラマンは心の一部」

 斎藤は「小学校がシュタイナー学園というところで、ちょっと変わった教育を受けていて、テレビや映画、人形といった遊び道具も与えられなかった。父が映像業界の人間で、円谷プロでバイトをしていた。ウルトラマンタロウの現場にいて、父が爆破のスイッチングとかをやっていた。その影響もあってかウルトラマンのフィギュアだけは家にはあって、僕の唯一の遊び道具がウルトラマンのフィギュアだった。自分の中で想像しながらウルトラマンと怪獣で遊んでいた」などとそれぞれウルトラマンの思い出を語った。


映画『シン・ウルトラマン』主演の斎藤工「壁ドンとかしてきた人間なのに…」


『シン・ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」が初公開

 斎藤は映画で“ウルトラマンになる男”を演じることについては「壁ドンとかしてきた人間なので、まさかウルトラマンに変身する役を演じることになるとは思っていなかった。内容は今日はお話しできないが、台本を読んで“だから僕がやるんだ”という理由がそこに書かれていた気がした。本当に不思議な体験をした」などとウルトラマンとの運命的な出会いを果たしたよう。

 そして最後にシン・ウルトラマンのデザインを初公開。

 樋口監督は「企画・脚本をしている庵野秀明が私以上にウルトラマンが大好き。庵野の思いをここに結集させるのが我々の仕事。どういうウルトラマンを庵野が好きなのか、どういうウルトラマンを見たいのか、作りたいのか、ということを徹底的に集めたらこの形になった」と話した。

 その庵野氏は『シン・ウルトラマン』のウルトラマンについて寄せたメッセージのなかで、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』などで実質的な美術総監督を務め、今に続く「ウルトラマンシリーズ」の世界観構築に大きな功績を残した成田亨氏が1982年に描いた『真実と正義と美の化身』という絵画を見たときに「この美しさを何とか映像にできないか」と思ったことが今作のデザインコンセプトになっていることを明かした。そして、「どう描くか」ということについては「成田氏が望んでいたテイストの再現を目指すこと」ということになり、その結果として出来上がったものがこの日披露されたデザインであるという。