成田凌、「カツベン」公開で2分間の口上披露「こんなに緊張する舞台あいさつは初めて」

引用元:スポーツ報知
成田凌、「カツベン」公開で2分間の口上披露「こんなに緊張する舞台あいさつは初めて」

 俳優の成田凌(26)が14日、東京・丸の内TOEIで初主演映画「カツベン!」(周防正行監督)の舞台あいさつを行った。

 明治時代に「活動写真」と言われた無声映画に、独自の語りで観客を引き込む活動弁士(通称・カツベン)の物語。18年4月のオーディション日から、のべ616日間、作品と向き合ってきたという成田。暗転後、劇中さながらに約2分間、口上を披露した。

 大役をこなし、安どの表情。万雷の拍手をもらい、「こんなに緊張する舞台あいさつは初めて。昨日まで鼻水ズルズルで、せきが止まらなかった。それが、今朝起きたらピタリと止まったんです。これがカツベンの力だ、これが主演の力だ」と感慨深げに話した。

 初日の13日に、友人と映画館で同映画を鑑賞。知人からは「今日見たよ」というメールが届き、街を歩けば「『カツベン!』見るよ」と声をかけられた。「これまでは、街で声を掛けられることはなかった。(この作品を)やって良かったと思う。知られていないのが一番つらい。たくさんの人に見ていただけるなら何でもいい」

 今年は、報知映画賞助演男優賞の受賞を始め、俳優として大きく飛躍した。今作を経験し、映画への向き合い方が180度変わった。「楽しむ」という発想が加わったという。成田は「ものすごく楽しい現場だった。(キャスト、スタッフに)『楽しい現場にする』という雰囲気があった。また主演をしたいので、『楽しい現場にするぞ』という責任感を持ってやっていきたい」。力強く語った視線の先に、無限の可能性が広がっている。

報知新聞社