福士蒼汰&菜々緒「4分間のマリーゴールド」衝撃の最終回へ 幸せの絶頂に突っ込んできたダンプカー、2人は“4分間”を超えられるのか

引用元:ねとらぼ

 「私、今、すごく幸せ。ありがとう」「俺もだよ」

 ブォーッ、ガシャーン!(ダンプカーが車とぶつかる音)。

【画像】一目でわかる相関図

 幸せの絶頂から突然死の間際へ。人生とは、運命とはそんなものかもしれない。福士蒼汰、菜々緒主演の「4分間のマリーゴールド」。人の「死の運命」が見える救急救命士・みこと(福士蒼汰)と、余命1年の義姉・沙羅(菜々緒)との禁断の愛を描く物語が最終章に突入した。

 前回のレビューで「原作のあの終盤の衝撃の展開は描かれないような気がする」と書いたが、とんでもない見込み違いだった。申し訳ない。先週放送された9話のラスト、みことと沙羅が乗っている車が突然事故に遭うのは原作の通り(車の横腹にトラックが突っ込んできて壁と挟まってしまう原作のほうが事故の具合は激しい)。

 もうちょっと遠回しにラストに着陸するのかと思ったが、ドラマでもストレートに映像化してみせた。「次週、衝撃の展開!」などと煽らなかったドラマ側の上品さが良かった。視聴率は少し上昇して7.0%。

横浜流星&桐谷健太、愛の告白

 みことと沙羅の結婚が決まり、末弟の藍(横浜流星)も希望通り調理師の専門学校に進学できそうで長兄の廉(桐谷健太)も機嫌がいい。一時はドロドロだった花巻家だが、今は全体的に調子がいい。

 「ちょっと前までゴタゴタしてたもんね。私のこととか」

 「でも、だからみんな、自分の人生見つめ直して、本当の気持ちとかやりたいことを思い直してさ、今、毎日を大事にできてるんだと思う。前向きに」

 沙羅の死の運命が解決したわけではないが、それぞれが人生は有限だと考えて、「本当の気持ち」を大事にするようになった。藍は同級生の琴(鈴木ゆうか)に思いを伝える。

 最初は「ありがとう」と感謝を伝えただけだが、積極的な琴の「あとは?」攻撃を浴びて壁際まで追い込まれる藍。そこで体勢をくるりと入れ替え、まっすぐ相手を見つめて一言。

 「俺は、琴のことが好き。……付き合ってください」

 ベタだけど、これは嬉しいよねぇ。廉も負けてはいない。わざわざ金沢まで出向いて、元恋人の千冬(磯山さやか)に「本当の気持ち」を伝える。

 「俺は、俺は、またお前と付き合いたいと思ってる。……ちゃんと言おう。俺と一緒になってくれ」

 普段クールな分だけまっすぐな気持ちが強く伝わる横浜流星、もともと感情の出力が高い桐谷健太に比べて、ずっと弱火なままだった福士蒼汰、菜々緒カップルだったが、こうなると負けてはいられない。海辺で指輪を渡し、キスして見つめ合う。

 「幸せになろう」

 「うん、ありがとう」

 笑いながら額を突き合わせるところでオープニング。アバンタイトルだけでかなりのカロリー高めだった。