山田洋二×周防正行 夢の巨匠対談が実現!映画『カツベン!』パンフレットに掲載

引用元:AbemaTIMES

 『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』で知られる周防正行監督の最新作『カツベン!』が12月13日(金)より全国公開される。本作のパンフレットにて、周防監督と『男はつらいよ』シリーズに代表される数々の歴史に名を残す名作を産み出し続けてきた巨匠・山田洋次監督との豪華対談が掲載されていることが明らかになった。

 周防監督が今回選んだテーマは「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”。サイレントのモノクロ映画に楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を引き込む七色の声を持つ天才的な活動弁士の主人公には、本年度アカデミー賞新人俳優賞を受賞した成田凌が抜擢。「声」にまつわる壮絶なオーディションを勝ち抜き、映画初主演に挑戦する。ヒロインには若手最注目の黒島結菜。さらに永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊、池松壮亮、成河(ソンハ)、酒井美紀など周防組初参加の面々に加え、竹中直人、渡辺えり、小日向文世、山本耕史ら周防作品おなじみの実力派キャストたちが集結。今まで自ら脚本も手がけてきた監督が、長年周防組の助監督をつとめてきた片島章三氏が書いた脚本にほれ込み、自身初となる自らが書いていない脚本の映画化へ挑戦する。

 『もともと周防さんの映画が好きだ』と語る山田監督と、『シコふんじゃった。』(92)の公開後に山田組の撮影現場の見学に行けて「とてもうれしかった!」と語る周防監督。今回初対談を交わす2人は、活動弁士たちが支えてきた日本映画の原点である活動写真へのリスペクトしつつ、これからの映画の向かう先について、映画が持つ根本的な面白さを交えながら茶目っ気たっぷりに語っている。これまで積み重ねてきたものを尊重しながらも、新しいことへの挑戦を忘れない2人。その時代に合わせた作品が多くの人々に受けいれられている。日本映画界の巨匠である2人にしかわからない昔話も登場する。

山田洋次監督
1931年生まれ。大阪府出身。東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。『二階の他人』(1961)で監督デビュー。1969年より『男はつらいよ』シリーズの制作を開始。以降山田の代表シリーズとなる。その他の代表作として『幸福の黄色いハンカチ』(1977)、『息子』(1991)、『学校』(1993)、『たそがれ清兵衛』(2002)、『家族はつらいよ』(2016)などがある。日本アカデミー賞、最優秀監督賞を3度、最優秀脚本賞を4度受賞しており、また紫綬褒章(1996)、文化勲章(2012)も受賞。最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年12月27日公開)は監督88作品目となっており、令和の時代に蘇る寅さんがすでに大きな話題を呼んでいる。

周防正行監督
1956年生まれ。東京都出身。立教大学文学部仏文科卒。1989年、本木雅弘主演『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。修行僧の青春を独特のユーモアで鮮やかに描き出し注目を集める。再び本木雅弘と組んだ『シコふんじゃった。』(1992)では学生相撲の世界を描き、第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。『Shall we ダンス?』(1996)では、第20回アカデミー賞13部門受賞。同作は全世界で公開され、2005年にはハリウッドでリメイク版も制作された。その後も『それでもボクはやっていない』(2007)、『舞妓でレディ』(2014)など数々の話題作を発表。そのテーマ選びが毎回話題を集め、最新作の『カツベン!』(2019年12月13日公開)は無声映画を彩る「活動弁士」にテーマに映画を愛する人々を描くエンタテインメント作品。

(c)2019 「カツベン!」製作委員会