錦野旦、「たった1人のアニキ」と慕う梅宮さんの死去にむせび泣き

引用元:スポーツ報知

 タレントの錦野旦(70)が12日、都内で慢性腎不全のために亡くなった俳優の梅宮辰夫さんの遺体と対面し、大粒の涙を流した。

 スター錦野が唯一無二のアニキとの別れにむせび泣いた。この日夕方、梅宮さんと無言の対面を果たした。クラウディア夫人や関係者と話し、約20分間滞在。帰路につく前に報道陣の取材に応じ「芸能界でたった1人のアニキ。逝っちゃったことが…すみません」と声を出して号泣した。

 遺体と対面した際、関係者から梅宮さんが錦野が出演したテレビ朝日系「徹子の部屋」を見ながら「あんな足を上げて。俺も(足が)上がったらな」と話していたことを聞き「たまらないですよね」と顔をゆがませた。

 最後に会ったのは、今年3月15日。フグを食べながら「これが最後かもしれない」と弱音を吐く梅宮さんに「元気じゃないですか。大丈夫ですよ」と励ましたという。その後も電話で話はしていたが、都合が合わず悲しい再会となったが「旦、待ってるぞって。歌ってくれって言っているような顔をしていた」。真っ赤に腫れた目からこぼれた涙をハンカチで押さえた。

 2人の出会いは約30年前、戦争映画の台湾ロケで。強烈な体験をともにしたことが2人の絆を深く結びつけた。錦野は「辰夫さんに『面白いものを食べに行こう。ゲテモノで悪いけど』と誘われヘビなど変わったものを食べた」。が、帰国後に事件は起こった。「辰夫さんが『旦、コレラの症状って知ってる?』と。『僕もおなかが痛いです』と答えた」。幸い2人とも大事に至らず。腹痛と引き換えに、兄弟のようなかけがえのない存在を手にした。

 この日訃報を聞き、梅宮さんの携帯に電話すると、クラウディアさんが泣きながら出て「俺も泣いた」。天国のアニキへ「つらいです。でも、その分、僕頑張りますよ」と気丈に呼びかけた。

報知新聞社