「スター・ウォーズ」続三部作にミディ=クロリアンが登場しない理由をJ・J・エイブラムスとデイジー・リドリーが語る

引用元:IGN JAPAN

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のJ・J・エイブラムス監督とデイジー・リドリーは、シークエル・トリロジーにミディ=クロリアンが登場しない理由についてコメントした。
東京で行われたプレスカンファレンスで、『スカイウォーカーの夜明け』の制作陣とキャストはジョージ・ルーカスの考えたミディ=クロリアンのアイディアが再び正史で掘り下げられることはあるか尋ねられた。この質問は通訳の過程で違う形で伝えられたが、制作陣の答えは興味深いものだった。

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筆者を含む多くの「スター・ウォーズ」ファンからすると、エイブラムス監督はフォースをスピリチュアルなものと捉えているように見える。実際、ジョージ・ルーカスがミディ=クロリアンのアイディアを1999年の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で紹介するまで、それが唯一の解釈だった。『ファントム・メナス』では、ジェダイの血に含まれる微生物ミディ=クロリアンの量がフォースに対する感度を決めるというアイディアが新たに紹介された。
「ミディ=クロリアンのアイディアはたしかに(プリクエル・トリロジーで)描かれるので、物語の一部です。ジョージが決めたことであり、『スター・ウォーズ』の設定の一部なので、皆それを受け入れています」とエイブラムス監督。「しかし、私は子供のときに1作目を観たとき、オビ=ワン・ケノービがフォースについて『我々を取り囲み、すべての生命を繋ぎ止めるもの』と説明するのを聞いたことを思い出してしまいます。私は昔からそちらの説明の方がよりパワフルだと思っていました」
ミディ=クロリアンのコンセプトはファンの間でも意見が分かれており、多くのファンはミディ=クロリアンがスピリチュアルなコンセプトをつまらないものにしてしまうと感じている。遠回しの言い方だったが、エイブラムス監督も同じように感じているようだ。

「別にミディ=クロリアンのアイディアを拒否しているわけではありません」と語るエイブラムス監督は、続けて冗談交じりに「デイジーは違うけどね!」と付け加えた。「でもフォースが、何か我々が感じとることができ、力を得ることができるもの、信じられるものであると考える方が、私にとってはよりパワフルなんです。私はそのようにフォースを感じてきました。ジョージが作った作品の素晴らしいところは、みんなそれぞれ違う解釈ができるということなんです」
リドリーも自身の解釈を提供し、「JJの言う通り、スター・ウォーズを愛することの素晴らしさ、人間であることの素晴らしさというのは、みんながつながっているということ、そしてそれぞれ自分たちのフォースを持っているということだと思います」と語っている。「そして、みんなそれを違う形で感じ取っているのです。なので、我々はみんなフォースに対する感度を持っていると言えますし、それは素晴らしいことです」

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日に公開。

Daniel Robson