刑務所側のルールにのっとり…山崎まさよしの“出所”シーンに注目 映画『影踏み』裏話

引用元:AbemaTIMES

 12月11日、テアトル新宿にて映画『影踏み』の座談会付き上映会が行われ、主演の山崎まさよし、メガホンをとった篠原哲雄監督、松岡周作プロデューサーが登壇した。

 公開から1ヶ月を迎えこれまでに多くの宣伝活動を行ってきた山崎は「過去に出演した映画の中でも囲み取材をやったのが今回初めてでした。取材の量・媒体の多さにも驚きましたし、写真を撮影するにもここまでやるんだなと驚きました」と振り返り、「撮影から1年半経っているので具体的なエピソードを取材時に思い出すことが難しかったです」と苦労話も披露した。

 続けてクランクイン当時の話になり山崎は「初日は自転車を漕ぐシーンの撮影の予定だったんですけど、ロケ地周辺で(我々とは関係のない)事故が起きてしまい撮影ができなかったんですよ。そうしたら後日他のキャストさんが揃ってクランクアップする日に1人残ってそのシーンの撮影をするかもしれないという話になったんですが、“僕もここで(皆と)終わりたいです!どうして1人群馬に残って自転車漕がなきゃいけないんですか”って頼みこみました(笑)」と撮影時の裏話を披露。

 篠原監督は、「刑務所の前での撮影があったんですけど、刑務所側に“15cmしか扉を開けたらダメ”と言われまして、本当は塀の中に入って撮影したかったんですけど難しかったです。山ちゃんが出所するシーンを撮影する時は15cmだけ扉を開けて閉めるだけだったんです。15cmだけで出所感を出さなければいけなかったんです(笑)」と出所シーンでの苦労を告白。松岡プロデューサーは「どうゆう風に山ちゃんが出所感を出しているか必見ですよ」と山崎の繊細な演技に太鼓判を押し、山崎も「15cmの出所感ですよ(笑)」と笑顔を見せた。

 さらに山崎は、たまたまこの刑務所前の撮影中に知り合いが通っていたそうで、「山ちゃん(あの日に)出所したでしょ!って後日言われました(笑)」と指摘されたと話し、会場からは大きな笑いが湧き起った。

 また、イベント中盤に差し掛かると、明日12月12日に2019年の「今年の漢字」が発表されることにちなんで山崎、篠原監督それぞれの今年一年を総括した漢字を発表。山崎は「群馬県の“群”です。表敬訪問で県知事さんにもお会いしまして、群馬県先行上映会にも、上毛新聞さんにも行って横山さんともお会いしてとにかく群馬づくしでした!」と本作に携わった一年間を漢字で発表し、篠原監督は「続いて“馬”にしようかと思ったのですが、真面目に考えて“歩”にしました。最後に一歩を踏み出すことが大切というのが自分の人生観でもあるのでこの漢字にしました」と語った。

(c)2019「影踏み」製作委員会