『スター・ウォーズ』完結編に色濃い日本の影響!J・J・エイブラムス監督「日本にはお礼を言いたい」

 映画『スター・ウォーズ』シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の来日会見が12日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、デイジー・リドリー(レイ役)、ジョン・ボイエガ(フィン役)、オスカー・アイザック(ポー・ダメロン役)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)、J・J・エイブラムス監督、プロデューサーのキャスリーン・ケネディ、脚本を担当したクリス・テリオが出席。本作でも日本文化の影響を大きく受けているシーンが存在することが明かされた。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』最後の予告編

 本作は、1977年に米公開された『スター・ウォーズ/新たなる希望』から42年、壮大なるスカイウォーカー家のストーリーの完結編として、一族の“愛と喪失”が描かれる。

 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の来日会見の際、作品に登場する惑星「タコダナ」の名前が、日本の高田馬場に由来していると明かしていたことに触れられると、エイブラムス監督は「僕が初めて日本に来たときに泊まったユースホステルが高田馬場にあったんです」と笑顔を見せる。続けて本作についても、アダム・ドライヴァー演じるカイロ・レンのマスクが、日本の伝統的な修復技法である“金継ぎ”によって直されていることを挙げ、「壊れてしまったという欠陥をあえて隠すことなく、プラスに変えるという意味を持たせました」と説明する。

 さらに、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でお目見えした「レン騎士団(カイロ・レンを長とする組織)」が、本作にも登場することに言及すると「あの姿も、かなり黒澤明さんの映画から影響を受けています。わたしの友人である(現代アーティストの)村上隆さんも映画に出てもらっている。25年前に(初めて)日本に来てから、子供たちも連れてくるなど、本当に日本が好きで、この作品にも日本のスピリットがたくさん詰め込まれています。日本にはお礼を言いたい」と日本愛を述べていた。