骨髄腫の宮川花子、元気に「大助を見送るまで生きる」…5か月間も治療を受けず命の危機も

引用元:スポーツ報知

 夫婦漫才コンビ、宮川大助(70)・花子(65)の花子が11日、大阪・なんばの吉本興業で、症候性多発性骨髄腫の経過報告を行った。花子は今年6月から仕事を休んでいる。

 花子は昨年3月に腰痛を訴え、大助の勧めでレントゲン検査を受けたところ、第2・第5腰椎の骨腫瘍が判明。「転移していれば余命6か月」とも言われたが、放射線治療を受け、経過は良好だった。だが、今年1月の血液検査では急に数値が悪化。大阪の病院を紹介され、化学治療することになったが「副作用の説明を受け、ふんぎりがつかなかった」(花子)と5か月間もほったらかし状態で、車いすを使って仕事もこなしていた。

 だが、その間に腫瘍が増え、知らないうちに骨折も。今年6月になって、大助が元々花子がかかっていた主治医に電話すると「あほか!」と怒鳴られ、緊急入院。すでに命に関わる状態で、「下半身不随は覚悟しておいて」と告げられた大助は「漫才がどうこうより、嫁の余命をどう伸ばすかだけだった」という。

 それでも化学治療が体に合い、寛解。まだ歩けないが、神経は回復しており、リハビリに励んでいる。会見に車いすで臨んだ花子は「いつか説明しなければと思っていたが、漫才師なのいで笑えない状況では言いたくなかった」と笑顔を見せ、いつもの夫イジリで会場を沸かせる場面も。

 この日は半年ぶりに病院の外へ出たが、引き続き入院する。復帰のめども「まだまだ。退院は自分で車いす乗れるようになってから」「漫才はまだ想像がつかない」と花子。毎日、看病のため病院を訪れる大助への思いを聞かれると「いつお迎えが来ても幸せだけど、大助を見送るまで生きておこうと思う。それが嫁として最後にささげる愛情です」と感謝。大助は「嫁がより好きになった。大助・花子の人生劇場ですね」と、漫才復活に思いをはせた。

報知新聞社