新『アニー』の荒井美虹&徳山しずく「笑顔が心に残るように演じたい」

引用元:チケットぴあ

来春で35年目を迎える丸美屋ミュージカル『アニー』の制作発表が、12月9日に東京都内で行われた。

【画像】そのほか会見の模様

世界大恐慌を迎えた1933年のニューヨークを舞台に、11歳の孤児アニーの明るく前向きな姿が大人たちを励ます本作。1976年にアメリカで初演され、トニー賞7部門を受賞した。日本では1986年の上演以来、累計181万6,000人を動員。山田和也を演出に迎えた2017年に翻訳台本・振付・舞台美術・衣装などが一新され、現在もブラッシュアップが続いている。

会見には、オーディションでアニー役に選ばれた小学4年生の荒井美虹と小学5年生の徳山しずく、そしてこのほど出演が明らかになったウォーバックス役の藤本隆宏、ハニガン役のマルシア、グレース役の蒼乃夕妃、ルースター役の栗山航、リリー役の河西智美が舞台衣装で登壇し、演出の山田も出席した。

大きなタイトルのミュージカルに初出演となる荒井は「観てくださったお客様の心に残るアニーを演じていきたいです!」と意気込む。一方、3度目のオーディション挑戦でタイトルロールを射止めた徳山は「観客の皆さんに笑顔を届けられるよう、私の演技でアニーの気持ちを伝えられたら」とまっすぐに回答した。

なお、今回はミュージカル『アニー』の初代演出を務めた篠崎光正がゲストとして参加。当時の日本テレビ社長から「局の“良心”をつくって欲しい」と依頼され、スタッフ・キャスト全員参加の合宿を含む7か月半もの稽古を通じて作品づくりに取り組んだエピソードを披露した。これを受けた山田は「頭の下がる思い」と身を引き締め、「肝に銘じてお言葉に恥じない公演にします」と誓ってみせる。4回連続でウォーバックスを演じる藤本も「歴史を守り続けてくださった方がいるからこそ、私は今この場に立っている」と続き、「これから50年・100年と続けていけるように演じなければ」と抱負を述べた。

2017年以来、2度目のハニガン役となるマルシアは「(孤児につらく当たるハニガンを)私がテンション高く演じるほど、主役のアニーが活きたの」と過去公演を振り返り、「前回は100Vだったエネルギーを今回は1,000Vに上げて、彼女たちに向き合うわよ!」と宣言し、荒井と徳山の顔を覗き込んだ。

公演は、2020年4月25日(土)から5月11日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。その後、8・9月に大阪・愛知・群馬・富山と巡演する。チケットの一般発売は12月14日(土)10:00にスタートする。

取材・文:岡山朋代