未知やすえ間質性肺炎で2カ月休養 治療に専念

引用元:日刊スポーツ
未知やすえ間質性肺炎で2カ月休養 治療に専念

在阪テレビ、ラジオ局でレギュラー5本を持つ吉本新喜劇の未知やすえ(56)が、間質性肺炎のため、4月から2カ月をメドに休養することになり、所属事務所が31日、発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、同ウイルスへの感染を防ぐため、入院して、治療に専念する。

未知はこの日午前10時30分から、火曜日パートナーを務めるMBSラジオ「松井愛のすこ~し愛してハート」への出演を終え、休養に入った。

番組内ではこの日、新型コロナウイルスへの感染から21日で亡くなった志村けんさんに触れ「みんながみんな『だいじょぶだあ~』って帰ってくると思ってた…」「ほんとにショック」などと、しのんだ。

訃報は30日に生出演中だったカンテレ「よ~いドン!」の最中に、速報ニュースで知り「ワイプ(顔面の抜き画面)の中で、しばらく固まって…信じられなくて…」。番組共演こそなかったものの、子どものころから「ザ・ドリフターズ」のファンで、未知自身も大いなる影響を受けたという。

「荒井注さんの時代から見ていて、誰が入ってくるんやろと思ってた」と、志村さんの加入時を振り返った。「笑いという意味では、生きてきた中で、半分以上は生活の中であったので、ほんとにショックです」と言い、さらに言及。

「志村さんは『優しい人』『何かメッセージをもってはる』と、みんながおっしゃってるから、それを代表して教えてくださったんかなって…。『甘く見ちゃダメですよ。人にうつしてしまう病気やし』って、大事に…」と受け止めていた。

大阪で生まれ育った未知は高校卒業後、吉本興業へ入り、漫才コンビで活躍。84年にコンビ解散後は新喜劇へ入り、往年の看板女優山田スミ子さん(故人)ばりに、温厚な性格を一変させるキレ芸で、立ち位置を確立した。

河内弁を駆使し「お前の頭、スコーンと割って、ストローで脳みそ、ちゅーちゅー吸うたろか」「鼻の穴から割り箸突っ込んで、下からカッコンしたろか、ワレ~」。多様なフレーズでどう喝する芸風は、新喜劇でも貴重なキャラクターになっている。

舞台の吉本新喜劇、テレビの「よしもと新喜劇」に加え、MBSテレビ「ちちんぷいぷい」「せやねん!」や、カンテレ「よ~いドン!」など、テレビやラジオでもレギュラーを持ち、上方の女性芸人の代表格。新喜劇の先輩、末成映薫(ゆみ、73)と毎年、ディナーショーを開くなど、多岐にわたって活躍している。

夫は元座長の内場勝則(59)。