小池都知事、志村けんさん死去で「最後の功績も大変大きいものがある」発言に賛否

引用元:スポーツ報知
小池都知事、志村けんさん死去で「最後の功績も大変大きいものがある」発言に賛否

 東京都の小池百合子知事(67)が30日、タレントの志村けん(本名・志村康徳)さんが29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなったことに「最後の功績も大変大きい」などと発言した事が賛否の声を呼んでいる。

 小池知事は志村さんの訃報を受け「まず、謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。志村さんといえば、本当にエンターテイナーとして、みんなに楽しみであったり笑いを届けてくださったと感謝したい。最後に悲しみとコロナウイルスの危険性について、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、最後の功績も大変大きいものがあると思っています。お悔やみ申し上げます」と語った。

 この発言に立憲民主党の蓮舫参院議員(52)は「今。言葉はとても大切です。知事、あまりにもです。心がなさすぎます」とツイート。

 ネット上でも賛否の声が起こっている。

 「知事の立場からすれば当然の発言。有名人の死は百の注意喚起よりも庶民に伝わる」「都知事としてリーダーシップをとっていくために、毅然とした態度と物言いは大切なんだろう」「否定的な意見もあるけど、実際にけんさんの死の影響は大きい。特に人ごとにしていた人達には響く」「志村けんさんの死を無駄にせず、国民1人1人が今一度新型コロナウイルスについて考え行動し、この危機的状況を乗り越えた先に、ドリフのコントにあるような日常にある笑いがこの世界に戻ったら、天国に行った志村けんさんも嬉しく思ってくれるのではないかな?」と理解を示すコメントがあがった。

 一方で「ご本人が遺言として仰ったならともかく、本人以外がその死について何らかの意味を持たせる行為は、とても危険であり、死者に対する冒涜です」「気持ちはわかるけど、『メッセージ』ってのはちょっと亡くなってすぐのタイミングとしては無神経やしないかね。志村けんは生きようとしていたはずだし『死』をある種の価値あるものとして捉えられるような発言はちょっと疑問が沸く」「都知事さんよ、こんな言い方あるのか!!まさか自分がコロナウイルスに感染するなんて思ってなかっただろう、戦い勝って元気になるなって、もっともっと沢山やりたいことがあったんだと思う」「志村氏がこういうメッセージを伝えるために自分の意思で肺炎になった訳ではないだろうし、当然ご本人はもっと生きたかった筈。なのにまるで志村さんが亡くなったことに感謝しているみたいなこの言葉。少なくとも亡くなった方や遺族、縁者の胸中を普通に察する事が出来る人なら亡くなった当日に言う言葉じゃないと思った」など否定的なコメントも見られた。 報知新聞社