好きな司会者ランキング、マツコ・デラックスが3年ぶりに首位返り咲き

引用元:オリコン
好きな司会者ランキング、マツコ・デラックスが3年ぶりに首位返り咲き

 テレビ番組において、最も欠かせないのが司会者の存在。“番組の顔”でもあり、そこでの立ち居振る舞い、進行の仕方が注目されることも。番組の趣旨を的確に視聴者に伝え、ゲストの個性を引き出すMCの話術は、生まれ持った資質と個人の努力の賜物とも言える。ORICON NEWSでは恒例の『第12回好きな司会者ランキング』を今年も発表。1位を飾ったのは3年ぶりに返り咲いた【マツコ・デラックス】だった。

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■大御所、素人…誰と絡んでもおいしくできる安心感 “ヒール”発言も称賛

 2017年の第9回以来3年ぶり2度目の首位となった【マツコ・デラックス】。現在のレギュラー番組は昨年と変わらず8本で、その内MCを務める5本では、関ジャニ∞の村上信五とタッグを組む『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)以外は冠番組となっている。

 中でも『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)は昨年10月に水曜23時枠から金曜20時枠に昇格。金曜20時枠と言えば、かつては『ワールドプロレスリング』、1986年からは『ミュージックステーション』と時代を象徴するエンタテインメントを世に送り出してきた枠。それだけに、一大ブームを巻き起こしたプロレス、音楽に続く“時代の象徴”として、マツコ、有吉弘行のトーク番組が起用された意義は大きい。

 そんなマツコと有吉、村上らとの息の合ったコンビネーションも各番組で人気の一方で、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)などでは、一般人との抜群のトークのやり取りを披露。イジリもすれば、細やかな気遣いも見せるなど視聴者に近い目線で話せるマツコだからできる“妙技”を見せている。そのため、各番組で紹介された商品は売り切れるなど経済効果を与える“インフルエンサー”としても存在感を発揮。

 そんな影響力を持つマツコを20、30代が特に支持。「思ったことをズバッと言ってくれる」(兵庫県/20代・女性)、「良い感じに毒を吐いてくれる部分」(北海道/30代・男性)と時にヒールに徹してまで視聴者の言ってほしいこと、聞いてほしいことを直球で言葉にする点が好感を持たれている。

 近年は『知らない世界』にX JAPANのYOSHIKIや宇多田ヒカル、『夜の巷を徘徊する』に木村拓哉、天海祐希などビッグゲストを迎えることもあり、その姿に「博学で、ウィットに富んでいて、おもしろい。礼儀もわきまえている」(東京都/50代・男性)と称賛された。

 また、1月4日放送の特番『マツコ“毒舌”観察!!50日間で女性の顔は変わるのか!?』(日本テレビ系)では、時代の変化に「この数年であたしはもういなくなる」など自己憐憫的な弱気なコメントする場面も。だが、そのペシミスティックな物言いも、時に『5時に夢中!』(TOKYO MX)などでエキサイトして世間の反感を買ってしまう“世迷い言”に対する“炎上の火力調整”にも見えてしまう。総じて、自分が求められている立ち位置を熟知しており、CM契約もますます増えるばかりで、今後も重宝されるタレントであり続けそうだ。