志村さん自宅に報道陣30人集結、近隣住民が故人しのび玄関に供花

 お笑い界の重鎮、志村けん(本名・志村康徳=やすのり)さんが29日午後11時10分、新型コロナウイルス肺炎のため、東京都内の病院で死去したことが30日、発表された。

 志村さんの地元、東村山市では悲しみの声が相次いだ。

 1989年からギャグにちなむ「だいじょぶだァー饅頭」を販売してきた和菓子店「餅萬」の深井駿社長(37)は「東村山を全国に広めてくれたスーパースター。今は何も考えられません」。小・中学校の同級生だった電気設計業の角田英光さん(70)は「芸能界をあっという間に上っていっても変わらない親友だった」と振り返り、「こんなことがあるのかと真っ白になった。親を亡くしたのと同じくらい切ない」と涙を浮かべた。

 東京・三鷹市内にある志村さんの自宅には訃報を受け、約30人の報道陣が集結。閑静な住宅街にあり、近所の家族連れらが玄関に供花し、合掌する姿がみられた。お酒好きな故人をしのび、日本酒を供えるファンもいた。