志村けん実兄・知之さんは遺体と面会できず…新型コロナ感染予防のため31日に火葬後、実家に遺骨が届き‘’対面‘’「盛大に送ってあげたかったのに…」

引用元:中日スポーツ
志村けん実兄・知之さんは遺体と面会できず…新型コロナ感染予防のため31日に火葬後、実家に遺骨が届き‘’対面‘’「盛大に送ってあげたかったのに…」

 東京都東村山市にある志村さんの実家にはこの日早朝から報道陣が集まったが、午後2時前には実家に居住する実兄・知之さん(73)と妻・サヨ子さん(69)が集まった報道陣に対応した。

【写真】ドリフターズ時代の志村けんさん

 知之さんによると、29日の午後11時半過ぎ、志村さんの所属事務所の関係者から訃報を知らされたという。知之さんはその時の心境を「ただボーっとした」と振り返り、この日の午前2時に就寝したものの、ほとんんど寝られなかったという。

 最後に会ったのは先月25日に東京・麻布十番で行われた親族のみを集めた志村さんの古希祝い。志村さんが入院後、面会はかなわなかったという。

 志村さんが2016年に肺炎を患った後の様子を「(酒を)飲む量も減ったし、時間も決めてちゃんと帰ってたみたい」と説明。毎年、おおみそかに実家を訪れていたというが「この間はNHKのドラマと映画をがんばる、と話していた」という。しかし、突然の訃報。取材中には涙をハンカチで何度もぬぐい「ずっと忙しくしていたので、ゆっくり休んでください」と天国の志村さんにメッセージを送った。

 サヨ子さんは「東村山市を有名にしてくれたのが志村けん。偉大な人でした」と追悼。古希祝いを、「(自分たちの)息子が紫色のちゃんちゃんこを用意した。志村さんは『こんなの着るのか』って言ってたけど、喜んで着てくれた」と振り返った。

 感染を防ぐため、志村さんの遺体とは面会できず。遺体は31日に病院から火葬場に直行し、火葬後、実家に遺骨が届き夕方から通夜を行うという。参列するのも近親者のみとあって「本当は盛大に送ってあげたかったのに、こんなことになって悔しいです。コロナがこんなにはびこるとは思わなかったので、本人も悔しいと思う」と涙を見せた。