ヒゲダンス、アイーン/志村さん主なキャラやギャグ

引用元:日刊スポーツ
ヒゲダンス、アイーン/志村さん主なキャラやギャグ

ザ・ドリフターズのリーダーでタレントの志村けんさん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)が29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった。70歳。

【写真】「アイ~ン」のポーズを取る志村けんさん

日本を代表するコメディアンだった志村さんは、さまざまなネタで視聴者らを長年楽しませ、お茶の間に笑いを届けてきた。以下、志村さんのおもなキャラやギャグなど。

◆バカ殿様 1986年から不定期特番で放送されているフジテレビ系「志村けんのバカ殿様」などで見せたキャラ。顔を白塗りにし、口紅を塗った「志村藩」の殿様という設定で、ドタバタやいたずらを繰り返す爆笑コントをする。70年代後半以降、TBS系「8時だョ!全員集合」、フジテレビ系「ドリフ大爆笑」などでも同様のキャラを披露していた。

◆変なおじさん 87年~93年まで放送されたフジテレビ系「志村けんのだいじょうぶだぁ」で人気になったキャラ。頭髪の一部が薄く、青いひげをはやし、ももひきや腹巻きをした姿で登場。女性らを驚かせたりしつつ「変なお~じさん」と異様なテンションで歌い出す。

◆ひとみ婆さん 盛り上がった頭髪に分厚いレンズのめがね、しみが多い顔という外見の老婆キャラ。「志村けんのだいじょうぶだぁ」などで登場し、相手との会話がかみあわなかったり、話を聞かなかったり、かなりの天然ボケぶりで笑いをとる。志村さん自身、もっとも気に入っていたキャラだったとされる。

◆アイーン 志村さんの代表的な持ちネタの1つ。あごを出して両目を寄せつつ、肘を上げて突き出し「アイーン」と言う。TBS系「8時だョ!全員集合」でザ・ドリフターズのいかりや長介さんに怒られた際にとった「怒っちゃやーよ」というポーズが原型とされる。

◆東村山音頭 東京都東村山市で発売されていたPR曲「東村山音頭」を、同市出身の志村さんがリメークして、「8時だョ!全員集合」の中で明るくコミカルに披露して話題に。「東村山」の名が全国に広まり、1976年には「志村けんの全員集合 東村山音頭」としてレコード化された。

◆ヒゲダンス 「8時だョ!全員集合」などでザ・ドリフターズ加藤茶とのコンビで披露したダンス。つけヒゲをつけ、黒いタキシードにちょうネクタイという姿で、おろした両手を上下させつつ軽快な音楽にあわせてステップをふみつつ、2人でさまざまな芸をする。79年ごろから披露され、ブームとなった。

◆カラスの勝手でしょ~

志村さんが「8時だョ!全員集合」の中で、童謡「七つの子」の替え歌として披露したギャグ。「カラス~なぜ鳴くの~」の次の部分を「カラスの勝手でしょ~」と替えて歌う。当時、子供たちの間で流行った。志村さんはほかにも、童謡の替え歌ネタをしばしば披露した。