“働くこと”描いた漫画で得た気づき、作者語る「みんなで励まし合うことができる職場は強い」

引用元:オリコン
“働くこと”描いた漫画で得た気づき、作者語る「みんなで励まし合うことができる職場は強い」

 「働き方改革」や「労働環境の改善」といった言葉が叫ばれている昨今、Twitter上でも“働くこと”に焦点を当てた2つの漫画に反響が集まっている。1つ目は、「天下一仲悪い店長とバイト」というタイトルで投稿された漫画で、作者の丸川こあめさん(@marukawakoame)とバイト先の店長との壮絶なやり取りが描かれている。すぐに不機嫌になる店長に対して、丸川さんも負けずに戦っていく姿には、共感や励ましの声も多く寄せられた。

【漫画】パン以外の怨念が膨れ上がっている!? 「天下一仲悪い店長とバイト」

■「自分を思う存分守ってほしい」上司に恵まれていない人たちに伝えたい

 「おはようございます」と丸川さんが挨拶をすると、店長は「なんて言ったか全然聞こえない」と噛みついてくる。聞こえなかったフリをする丸川さんに、「聞こえてるだろ?なぁ?おい?」と店長はさらに文句を言ってくる。こんな2人のバトルが漫画ではユーモラスに描かれているが、店長がいつも“不機嫌”であることに、丸川さんはずっと悩まされてきた。

「職場の人間関係は今までもずっと悩みのタネでした。でも、今回のバイトを通して『“機嫌次第”の上司には大人な対応は必要なし』という結論に達したので、上司に恵まれていない人たちに対して、『自分を思う存分守ってもらいたい』という思いでこの漫画を描きました」

「その強さ、私も欲しい」「パン以外のものがどんどん膨れ上がっている!?」「マンガが面白いせいか、むしろ仲良しに見えます」など、漫画には多数のコメントが集まった。

「たくさんのコメントを頂いて、本当に有り難いです。実際のところ、『行きたくないーー!行きたくないよーー!!このまま高速に乗って逃げたいよーーー!』と、毎日車の中で叫びながら職場に行っていたんです(笑)。それでも私を奮い立たせていたのは、『私が行かないと200個近くのパンが焼けなくて無駄になってしまう』という責任感のみでした。仕事に対しては絶対に文句を言わせるものかという意地でモチベーションを保っていましたね」

 店長との熱いバトルは長きに渡ったが、丸川さんはようやくバイト先を退職することができた。そして、今回の経験を通して、“理想の職場環境”のようなものも見えてきたという。

「上司が“機嫌次第”じゃない人です(笑)環境としては、みんなで励まし合うことができるような職場だったら強いと思いますね」