“キュン”の達人 星野源×綾野剛ドラマ「MIU404」は「恋つづ」を超えられるか

“キュン”の達人 星野源×綾野剛ドラマ「MIU404」は「恋つづ」を超えられるか

 新型コロナ禍の影響で、情報番組と連続ドラマが数字を伸ばしたといわれる1月クール。

 地上波連続ドラマでの視聴率レースでは、TBSの「テセウスの船」(日曜夜9時)と「恋はつづくよどこまでも」(火曜夜10時)が、終盤に盛り上がりを見せてワン・ツーフィニッシュとなった。

「『恋つづ』は中盤まで10%前後をキープし、6話以降ぐんぐんと数字を伸ばした。当初のテーマやキャストからだけでは読めない好結果でした」(テレビ誌編集者)

 ネット上では、“勇者”上白石萌音(22)と“魔王”佐藤健(31)のラブコメに気持ちよくハマった視聴者から、「恋つづロス」を訴える書き込みも多い。

 リアルタイムで放送を見るシルバー世代の支持が視聴率に直結するこの時代、「恋つづ」の視聴率の躍進を「“キュン”のチカラですね」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。

「『恋つづ』は女心にキュンキュン来るツボを、これでもかというくらい押しまくりました。ネット上での“検証”や“考察”が盛り上がるのも、リアルタイムの視聴を促す要素ですが、“キュン”はもっと直感に訴えるものがある」

 そして、次の4月クールでも「女子の“キュン市場”狙いがうまく成功すれば視聴率も上位に入るかもしれない」ドラマとして、前出の亀井氏は「未満警察 ミッドライトランナー」(日本テレビ=土曜夜10時)と「MIU404」(TBS=金曜夜10時)を挙げる。

「ともに恋愛要素は薄い“事件解決もの”ですが、女子ウケ間違いなし。『未満警察』の主演は中島健人と平野紫耀というキラキラしたジャニーズ。『MIU』は星野源と綾野剛という“キュンのツボ”を押す達人です。この2組のバディーには“キュン死者”続出でしょう」(前出の亀井氏)

 篠原涼子(46)の「ハケンの品格」(日本テレビ=水曜夜10時)、木村拓哉(47)の「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日=木曜夜9時)など、4月クールの地上波連ドラは40代、50代が主演の過去の人気作の復活が話題の中心だ。

「そんな中で20代、30代の“キュンキュン”バディーがどんな受け入れられ方をするのか。今後の地上波連ドラの流れに影響するのではないかと、その動向に注目しています」(前出の亀井氏)

「キュン」対「実績」。果たしてイマドキの視聴者はどんな反応を見せるのか。