【麒麟がくる】向井理、「光秀像を根本から変える」と期待

引用元:オリコン
【麒麟がくる】向井理、「光秀像を根本から変える」と期待

 NHKで放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)に室町幕府第13代将軍・足利義輝役で出演する向井理。第11回「将軍の涙」で、主人公・明智光秀(長谷川博己)に「麒麟」ついて語るシーンに込めた思いを聞いた。

【写真】義輝(向井理)ほか第11回の名場面

 再び今川が尾張に攻め入り、次々と織田方の南部の領地を制圧していく。織田信秀(高橋克典)から援軍を依頼された斎藤道三(本木雅弘)は、兵が出せないと断る。その由を尾張に伝えにいった光秀。このままでは人質同然の帰蝶(川口春奈)が犠牲になってしまうことを恐れていると、織田信長(染谷将太)は「和議しかない」という。かつて京の将軍家の取りなしで美濃の内紛が収まった話を思い出した光秀は、土岐頼芸(尾美としのり)に将軍家への取りなしを依頼した(道三にはすでに断られた)。

 その頃、京では内紛がくすぶっていた細川家の家臣・三好長慶が兵を挙げて下剋上を果たしていた。この争いに巻き込まれた将軍・義輝は都落ちし、近江の国に逃げ込んでいた。光秀は、近江の坂本までやって来たところで細川藤孝と再会。藤孝のおかげで、落ち延びていた義輝に拝謁がかなう。

 光秀と会うのは3度目だという義輝は、雪の降る庭をながめながら「麒麟」の話をするシーンについて向井は「このシーンで大切にしたことは”哀愁”です」。義輝について、「義輝は和睦を命じたり争い事を止めようとしたり、平和を求めていたと思います。将軍としての矜持も持っていたので、自分の代で平和が実現せず、京が混乱の最中になることの不甲斐なさを感じたのではないでしょうか」と、推察。光秀に「麒麟が来る道は遠いのう」と語りかけたのは、「以前、十兵衛が言い放った言葉に真意を突かれ、それ以来人間として信頼しているのだと思います」と代弁した。

 長谷川さんが演じる光秀については「とても実直で、裏表が無い光秀だと思います。もちろん本能寺の変を起こす張本人ではありますが、成すこと全てに説得力がある長谷川光秀さんなので、今までの光秀像を根本から変えられるのではないかと拝見しております」と、期待感を語っていた。