今井翼、名優の吹き替えで声の演技に開眼「また新たな自分の表現を身につけた」

引用元:オリコン
今井翼、名優の吹き替えで声の演技に開眼「また新たな自分の表現を身につけた」

 俳優の今井翼(38)が吹き替えを務めるドキュメンタリー映画『プラド美術館 驚異のコレクション』が4月10日に公開される。名優の声を務め「また新たな自分の表現を身につけたような気がします」と声の仕事で開眼したことを明かした。

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■難読名前に困惑も「心を落ち着けて」 作品の手応え語る

 スペイン王室が愛した美と情熱の至宝が集う世界最高峰の美術館の1つとされ、スペイン黄金期を後世に伝えるプラド。同作は、2019年に開館200周年を迎え、世界最高峰と言われるスペインのプラド美術館の全貌に迫るドキュメンタリーとなっている。

 本国版では『運命の逆転』(90)でアカデミー賞主演男優賞に輝いたジェレミー・アイアンズが務めるナビゲーターを、フラメンコが得意で2012年には世界初のスペイン文化特使に就任するなど、スペインとゆかりの深い今井が日本語吹き替え版を担当する。「何年か前にキャラクターの吹き替えはさせていただいたんですが、ここまで膨大なナレーションは初めて。苦戦しました。でも、なかなか濃密な作品。僕自身も手応えがある。ようやく、こうやって、みなさんの元に届けられるという実感がありますね」とアフレコを振り返る。

 スペイン王室や画家、地名など読み見くい名前も多かったそう。「ひたすら言い続けて練習しました。でも、いざ、マイクの前に立つと勝手が違う。史実に基づいた大作のナビゲーションの吹き替えの担当は緊張感がありましたね。あと、吹き替えのときは映像モニターの上に何分何秒何コンマというのが常に回転している。どこか、何かに追われているような気分に(笑)。その中でも、心を落ち着けてやりましたね」と笑いを交えながら語った。

 今井にとってヨーロッパで初めて訪れた美術館がプラド美術館。印象に残っている作品について聞くと「冒頭に登場する『ラ・グロリア』は、あれだけ大きな絵画で、見れば見るほどに、いろいろな発見がありました。美術館全体でも、そうですけど、1つの絵画も何度か通ううちに噛みしめるものがありましたね」。マドリードに行った際にはプラド美術館に立ち寄る。「プラドの意味は草原。美術館の周りには緑があり、都市として近代な部分がありながら風情がありますよね。なおかつ、プラド美術館の持つ重厚感もあって、行けば行くほど充実感を得ることができますね」。