桜庭ななみが“正念場”のスカーレットで好演 オファー続々か

桜庭ななみが“正念場”のスカーレットで好演 オファー続々か

 昨年9月30日にスタートしたNHK連続テレビ小説「スカーレット」が28日、最終回を迎えた。人々の日常を丁寧に描いた作品に対する評価は高く、最終回が近づくにつれて〈日に日に寂しさが増しています〉といった“ロス”に陥る声がSNSに増えていた。

 ヒロインの喜美子を演じる戸田恵梨香(31)が最後まで30代にしか見えなかったことはさておき、視聴者の満足度は高かったといえる。滋賀の信楽の地で陶芸に打ち込むひたむきな喜美子の姿を熱演した戸田の活躍はもちろん、酒飲みでダメ親父を演じた北村一輝(50)、夫役の松下洸平(33)ら個性的な役者が脇をがっちりと固めた。

 芸能評論家の佐々木博之氏が特に印象的だったのは、喜美子の妹・直子を演じた桜庭ななみ(27)だという。

「桜庭さんは“鹿児島出身の美少女”というイメージが定着していましたが、今回の作品で印象がガラリと変わりました。2018年の大河ドラマ『西郷どん』で西郷隆盛の妹を演じた時もそうでしたが、美形の正統派の役柄に限られてきたような気がします。ところが、スカーレットで演じた“がらっぱち女”の役柄が思いのほかハマり役だったので、いい意味で驚きました」

 桜庭は桐谷美玲(30)や黒木メイサ(31)が在籍する事務所に所属している。「鹿児島にものすごい美少女がいる」と聞きつけた事務所スタッフが現地までスカウトに行ったエピソードは有名だが、08年のデビューからブレークしきれずにきた。台湾に留学して中国語を勉強するなど“仕事の武器”を身に付ける努力も怠らなかったが、海外作品の出演に結びつくなど目に見えるリターンはなかった。そして、気が付けば27歳。桜庭としても「ここが正念場」と覚悟してスカーレットの撮影に臨んだはずだ。

「桜庭さんにとっては、戸田さんの演技を間近で見られたことも大きな収穫だったと思います。役柄の幅も広がり、これからさまざまな出演オファーが舞い込むかもしれませんね」(佐々木博之氏)

 その桜庭の演技も来週から見ることができない。NHKは五輪中止になった期間に「スカーレット」のスピンオフでも作ったらどうか。