パリ在住の辻仁成、こもる16歳長男のメンタル心配

引用元:日刊スポーツ
パリ在住の辻仁成、こもる16歳長男のメンタル心配

フランス・パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、新型コロナウイルスで外出制限が続く中、16歳の長男のメンタルや健康面への心配を吐露した。

辻は28日、ブログを更新。現地では外出制限が出されてから10日が経ち、「その間、息子は一歩も外出せず自分の部屋に籠り続けてきた」と、長男の様子をつづった。

長男はオンラインで学校の授業を受け、それが終わると仲間たちとネットゲームなどで遊んでいるといい、「親としては家にいることは安心だが、健康面が心配だ」とつづった。

パリでは長男と同じ16歳の少女が新型コロナウイルスにより死亡したニュースが報じられて以来、「この子の死は瞬く間にフランスの中高生たちにさらなる恐怖を植え付けることになる。こういうニュースが途切れないので、新型コロナの恐怖から子供たちは外に出たがらない。現実を見たくない、だからネットの世界に潜り込んでしまう。しかもネットを介して、怖い情報が渦巻いている。ますます、出られなくなる。しかし、育ち盛りの中高生が部屋からほとんど出ないのは身体に悪い。子供を心配する親のメンタルも悪くなる。ロックダウンが進むにつれ、ウイルスを怖がる子供たち、そんな子供たちを心配する親たち。この先の展望が見えないせいで、誰もかれもが鬱々としている。この結果、家庭内暴力が僅かこの1週間でこれまでよりも30%も増えた」と、悪循環に陥っているという。

辻は26日のブログでも、長男の精神状態を心配していたが、さらに現地の外出制限は来月15日までの延長が決まり、乗り気ではない長男を外に連れ出したという。30分ほどジョギングをしたことを報告し、「走ったことで、なんとなく、息子の顔つきが変わった。『明日も走ろう』と言ったら『うん』と戻って来た」とつづった。