尾上菊之助、8日公演で左肘骨折も一夜で復帰!宙乗り部分と激しい立ち回りカット

 新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の8日昼の部で左肘の一部を亀裂骨折し、夜の部を休演した歌舞伎俳優、尾上菊之助(42)が9日、東京・新橋演舞場で復帰した。

 複数の関係者によると、8日に病院で治療を受けた菊之助はこの日午前9時半頃に劇場入り。同11時の開演へ向け、共演者らと演出の変更を確認したとみられる。

 昼の部は、尾上右近(27)が物語を説明する口上で幕を開けるが、この日は菊之助のけがについても伝えられた。

 見どころの1つである架空の飛行装置、メーヴェの宙乗り部分と激しい立ち回りをカットするなど一部演出を変更したため、従来3時間50分(休憩含む)だった上演時間が約10分短縮された。

 愛知県から観劇に訪れた50代の女性は「菊之助さんはギプスをはめているのを感じさせない素晴らしい演技でした。宮崎駿さんの壮大な世界観が失われていなかったし、歌舞伎初心者の私も見やすく、分かりやすかった」と感激しきり。25日まで同所で上演される。