容疑者・佐藤健を刑事・阿部寛が追い詰める!映画「護られなかった者たちへ」で対決

容疑者・佐藤健を刑事・阿部寛が追い詰める!映画「護られなかった者たちへ」で対決

 俳優、佐藤健(31)が今冬公開予定の映画「護られなかった者たちへ」に主演することが27日、分かった。連続殺人事件の容疑者役で、刑事役を演じる阿部寛(55)と対決する。2017年の主演作「8年越しの花嫁 奇跡の実話」に続き瀬々敬久監督(59)とタッグを組む佐藤は「瀬々組の濃厚な世界に浸る」と気合十分。女優、清原果耶(18)ら豪華キャストが脇を固める。

 6年連続で映画に主演する佐藤が、初の容疑者役で阿部ふんするベテラン刑事とがっぷり四つの演技を見せる。

 原作は、物語の先が読めない展開から「どんでん返しの帝王」の異名をとる人気作家、中山七里氏(58)の同名小説。

 宮城県内で全身を縛られて餓死する連続殺人事件が起こり、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤)が容疑者に。県警の刑事、笘篠(阿部)は利根を追い詰めるが、東日本大震災や社会福祉制度が絡んだ衝撃の事実が明らかになっていく。

 佐藤はメガホンを執る瀬々監督と2017年の「8年越しの花嫁」以来2度目のタッグ。純愛を描いて興収28億円をたたき出した前作から一転、骨太のヒューマン・ミステリーに挑む。瀬々監督は「しなやかな感性と身体で新しい場所へと映画を運んでくれる」と佐藤に絶大な信頼を寄せる。

 共演する阿部といえば人気作家、東野圭吾氏(62)の新参者シリーズが原作のドラマや映画で演じた名物刑事、加賀恭一郎がハマり役。今作では「今までとは一味違う刑事像となる予感と期待がある」と新たなアプローチで主人公を追い詰める。

 来月から宮城県で長期ロケを敢行。佐藤は、10年の映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」以来の共演となる阿部との“決戦”に向け、「生活保護の裏に潜む人々の思い、途方もないやるせなさ、悲しみ、どこへ向ければいいか分からぬ憤り、怒りをぶつけることが自分の役割」と力を込めた。

 福祉保険事務所の職員を演じる清原をはじめ、佐藤と阿部を取り巻く出演者も豪華。俳優、吉岡秀隆(49)は国会議員、林遣都(29)は阿部の後輩刑事、女優の倍賞美津子(73)は夫と死別した被災者役で映画をもり立てる。