NGTメンバー暴行訴訟、運営側と男性ファン2人が和解へ

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ、NGT48の元メンバー、山口真帆(24)への暴行問題をめぐり、運営会社、AKSが、暴行容疑で逮捕された男性ファン2人=不起訴=に3000万円の損害賠償を支払うよう求めた裁判で、AKSが近く和解案を新潟地裁に提出することが27日、AKS側代理人弁護士への取材で分かった。

 すでに男性2人側と和解交渉を始めており、和解する可能性が高い。同弁護士は「事態を長引かせるのは得策ではない」などと理由を話した。

 同弁護士によると、同日に開かれた弁論準備手続では、和解交渉の状況について地裁に報告。一方で、原告、被告の双方が男性ファン2人を証人申請した。同弁護士は裁判の進行について「原告、被告とも、和解と判決を得ることの両にらみで進めている」と話したが、男性2人側と協議した和解案を近く地裁に提出するとしており、次回弁論準備手続が行われる予定の4月8日で和解するとみられる。

 また、同弁護士は「原告と被告の主張はすでに出尽くしている。NGT48のメンバーの潔白もある程度証明できた。メンバーへの影響を考えると、これ以上事態を長引かせるのは得策ではない」と話した。事件発覚から約1年3カ月でついに幕引きとなりそうだ。