松田龍平、中国の映画祭でベストアクター賞獲得「言葉の準備をしていなくて…」

引用元:映画ナタリー

松田龍平が、中国で開催された第2回海南島国際映画祭でコンペティション部門のベストアクター賞(最優秀男優賞)を受賞。現地時間12月8日に「影裏」の共演者である綾野剛、監督の大友啓史と舞台挨拶を行った。

【動画】映画「影裏」予告編(メディアギャラリー他6件)

同映画祭のコンペティション部門に日本から唯一選出された「影裏」。主人公の会社員・今野が、ある日突然姿を消した元同僚・日浅の足跡をたどりながら、彼の裏の顔を知っていくさまが描かれる。綾野が今野、松田が日浅に扮した。

舞台挨拶で綾野は「こんにちは。中国の皆さん、僕のことをガンズと呼んでください」と中国語で話し、観客の歓声を浴びる。「龍平くんとの時間が長かったので、彼との時間をすごく大切にしました」と続けた。松田は「この作品は決してわかりやすいエンタテインメント映画ではないので、こうやって皆さんと触れ合える機会を作ってくれた海南島国際映画祭に感謝します」と思いを伝える。そして大友は「映画を上映したあとに皆さんの前に立つといろいろなものが伝わってくるものです。自分自身、完成した映画を再発見することにもなり、多くの人に観ていただけてとても感謝しています」と感慨深げに語った。

松田の受賞は、映画祭の閉幕式で発表された。驚いた表情でステージに上がった松田は「信じられないです。胸がドキドキしています。賞をいただけると思ってなかったので言葉の準備をしていなくて何を言ったらよいか……」と素直に心境を吐露。「海南島国際映画祭に本当にただただ感謝しています。賞をありがとう。それから、映画に関わった監督をはじめスタッフのみんな、とても素晴らしい賞をいただきました」と喜びをにじませた。なお、松田が海外の映画賞を受賞するのは初となる。

「影裏」は2月14日より全国ロードショー。筒井真理子、中村倫也、平埜生成、國村隼、永島暎子、安田顕も出演している。

(c)2020「影裏」製作委員会