ＪＵＭＰ・薮宏太、８年がかりで“祝”早大卒業！ド根性で仕事と両立

　人気グループ、Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰの薮宏太（３０）が、早大人間科学部・人間情報科学科を通信制で卒業したことが２５日、分かった。グループ活動と勉強を並行して在学可能期間最長の８年をかけ、ジャニーズ史上大卒最高齢の３０歳で卒業。２６日の卒業式は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、「大学を卒業することは大事。どう大事かはこの先の人生で決まる」と決意を新たにした。

　薮が平成と令和を“ＪＵＭＰ”して８年間学んだ早大を卒業した。

　ジャニーズ事務所に所属する大卒タレントは、２００４年に慶大を卒業した嵐の櫻井翔（３８）をはじめ２０人目。通信課程は１３年に早大を卒業したＫＡＴ－ＴＵＮの中丸雄一（３６）以来２人目となる。

　薮は２００８年３月に東京・堀越高を卒業。大学への進学を考えていたが、前年１１月にグループでＣＤデビューして多忙だったため断念した。

　高校卒業から４年たち、「人生は長い。生きていく上で大学でもっと学ばなければいけないと感じていた」ことから早大受験を決意。１２年４月に通信課程で入学した。

　大学進学にあたり、薮は「通信のスケジュールと仕事を両立して５年間で卒業した根性が素晴らしい」と尊敬する中丸に相談。卒業を報告した際には「よかったね！　安心、安心」と自分のことのように喜んでくれた。

　ＪＵＭＰのメンバーには報告しておらず、「僕が早稲田大学に入ったのを忘れているメンバーもいる。びっくりさせたい」とニヤリ。昨年７月に亡くなった恩師のジャニー喜多川さんは早大入学を喜んでいたといい、「きちんと報告します」と天国へ思いをはせた。

　卒論のテーマに掲げたのは「地域密着型のサッカー文化を生み出す背景」。大好きなサッカーを題材に、昨年１２月に１週間、自費で通訳を雇ってスペイン・バルセロナで約４０人に取材した。

　ツアー先にパソコンを持ち込み、メンバーに内緒で授業を受けたことも。「卒業率は４０％ぐらい」で挫折しそうになったこともあったが、根性で乗り越え、「８年かかっても卒業できることを示せて、希望を持てる後輩がいたらうれしい」と充実感でいっぱいだ。

　グループの大卒メンバーは、１３年に明大を卒業した伊野尾慧（２９）に続き２人目。今後は「コメンテーターをやってみたい」と夢見ていた。