三遊亭小遊三、志村と一緒に聖火ランナーを!「コロナに負けなかったところ見せて」

 新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けた東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期決定から一夜明けた25日、1964年大会に続き2大会連続で聖火ランナーに決まっていた落語家、三遊亭小遊三(73)がサンケイスポーツの取材に応じ「機会があるならやりたい」とリベンジを誓った。また同じく聖火ランナーのタレント、志村けん(70)が感染を発表したことについて、「一緒に走ってコロナに負けなかったところを見せてほしい」と回復を祈った。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響で開催延期を余儀なくされた東京五輪。小遊三は「命には代えられない」と悔しさをにじませながらも、「早く終息して、五輪に向かいたいね」と前を向いた。

 1964年の前回大会当時、山梨県立都留高の卓球部主将だった小遊三は、聖火ランナーに選ばれ大月市の猿橋など1・2キロを疾走。56年ぶり2度目となる今大会では、6月28日に同じ山梨県の笛吹市と山梨市で“健脚”を披露するはずだった。

 「聖火ランナーはめったにないこと。延期になっても機会があればやりたい」。変わらぬ気持ちを吐露した。

 売れっ子だけに、仕事の予定は詰まっている。それでも走る気持ちに変わりはない。「スケジュールが入っていたら、先方に菓子折りを持って謝りに行くよ」と誠実な人柄をのぞかせた。

 都留高、明大と卓球部に所属し、同県卓球選手権での優勝も経験している。日本卓球協会が代表選手の再選考をしないと発表したが、「1年程度の延期なら他の選択肢はない」と納得の表情。ツイッターに「I can do it」とつづった大学の後輩、水谷隼(30)を「彼も必死でやってきた」と評価し、「(代表の)6人はコロナにかからないよう、念には念を入れて体調管理をしっかりして」とエールを送った。

 さらにこの日、感染を公表した同世代のタレント、志村について言及。志村も聖火ランナーとして、7月14日に故郷の東京・東村山市を走ることになっていた。「同じ五輪の聖火ランナーとして一緒に走りたい。コロナに負けなかったってところを見せてほしい」と回復を願った。