『あつまれ どうぶつの森』の188万本はどれくらいすごいの?

引用元:IGN JAPAN
『あつまれ どうぶつの森』の188万本はどれくらいすごいの?

2020年3月20日に発売した『あつまれ どうぶつの森』は最初の3日間で188万本も売れた。しかも、これはパッケージ版だけの数字である。
この記事では、シリーズの過去作やSwitchの他の人気タイトルと比較して分析を行うわけだが、「どれくらいすごいの?」という質問に最初に答えておくとすれば「まじでやばいよ」である。

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ファミ通調べで明らかになったように、本作はNintendo Switch歴代最高の初週販売本数を記録した。
他のSwitchの人気タイトルのデータと比較すると、本体と同じ2017年に発売した『スーパーマリオ オデッセイ』(発売後3日間で約46万本)や『スプラトゥーン2』(初週約64万本)といったタイトルの3倍以上であることがわかる。しかし、Switch本体がまだ今ほど普及していなかったことを思えば、これはあまりフェアな比較ではない。

では、2018年の年末に発売した『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や2019年11月15日に発売した『ポケットモンスター ソード・シールド』はどうなのかというと、前者は123万本、後者は136万本である。いずれもSwitchの普及率及びフランチャイズの人気を物語る凄まじい数字だが、それでも『あつまれ どうぶつの森』と比べると50万本以上の差がある。
ところで、任天堂によると『ポケットモンスター ソード・シールド』の初週販売本数は200万本を突破しており、これはダウンロード版も含まれた数字だ。となると、同作の初週におけるダウンロード版は70万本前後売れたことになるだろう。

『あつまれ どうぶつの森』のダウンロード版のセールスは現時点では明らかになっていないが、Nintendo Switchのダウンロードソフト人気ランキングでは発売前から1位にランクインし、現在も当然のように1位に就任している。
新型コロナウイルスの予防対策で外出を控えている人も多い昨今を思えば、ダウンロードソフトの販売が通常よりさらに伸びている可能性も高そうだ。控えめに推測したとしても、ダウンロード版を含めた『あつまれ どうぶつの森』の初週販売本数が250万本を軽く超えているはずだ。

シリーズの過去作と比較すると、爆発的な人気を誇っていた2012年の『とびだせ どうぶつの森』の初週におけるパッケージ版の販売本数は約60万本だった。これは『あつまれ どうぶつの森』の3分の1程度だ。
3DSを活気づけたタイトルとして名高い『とびだせ どうぶつの森』はロングセラーとなり、発売の約6週後に180万本に到達し、最終的には500万本前後の販売本数を記録した大ヒットとなった。これは2005年に発売した『おいでよ どうぶつも森』と匹敵する販売本数だ。しかし、『おいでよ どうぶつの森』も初週は34万本と、『あつまれ どうぶつの森』と比較すればやはりスロースターターであった。

他の任天堂の多くのタイトルがそうであるように、いきなり爆発的に売れるのではなく、ロングセラーとなる傾向のあった「どうぶつの森」シリーズ。『あつまれ どうぶつの森』がいきなり大ヒットした理由は様々な考察ができるだろう。しかし、新型コロナウイルスの影響は無視できないように思う。多くの人が外出を控えている中、ゲームは魅力的な時間の過ごし方になるし、可愛いどうぶつたちとスローライフを楽しむゲームとなると、最高の癒やしとして機能してくれるはずだ。
そんな『あつまれ どうぶつの森』の全世界での販売本数も、非常に気になるところだ。続報に期待したい。 クラベ・エスラ